こんにちは。杉江松恋です。翻訳ミステリー大賞シンジケートの発起人でもある田口俊樹さんは、1979年に初めて訳書を出されました。なので今年が訳業40周年ということになります。それを記念して、田口さんの訳書リストを作ってみました。8月に都内で開催された、ドン・ウィンズロウ『ザ・ボーダー』(ハーパーBOOKS)刊行記念イベントの来場者特典として私が作ったものなので抜けがあるかもしれませんが、そこは気が付いた皆さんが補充していただくということで、一つ。とりあえずは20世紀篇です。

【1971~】

『ゲームの名は死』ダン・J・マーロウ(ハヤカワ・ミステリ)1979/7

『泥棒は選べない』ローレンス・ブロック(ハヤカワ・ミステリ)1980.4

『泥棒はクロゼットのなか』ローレンス・ブロック(ハヤカワ・ミステリ)1980.7

『眼には眼を』所収「息子の証明」マイルズ・トリップ(ハヤカワ・ミステリ文庫)1980/12

 

【1981~】

『泥棒は詩を口ずさむ』ローレンス・ブロック(ハヤカワ・ミステリ)1981.4

『蜜の味』H・F・ハード(ハヤカワ・ミステリ文庫)1982.9

『殺人心理学』所収「可愛い依頼人」デヴィッド・モントロス(ハヤカワ・ミステリ文庫)1982.10

『アーリントン最後の男』ジョゼフ・ディモーナ(早川書房)1982.11

『泥棒は哲学で解決する』ローレンス・ブロック(ハヤカワ・ミステリ)1983.1

『新・読者への挑戦』アイザック・アシモフ/アリス・ローレンス編 所収「ヒヤシンスのような深いブルー」(ハヤカワ・ミステリ文庫)1983.1

『エドガー賞全集』ビル・プロンジーニ編 「なまず物語」ローレンス・G.ブロックマン(ハヤカワ・ミステリ文庫)1983.3

『ミステリ・ウェイヴ』所収「モンテスマを訪ねる」フランク・シスク/「沈黙は憩いなり」フランシス・キング/「まちがい電話」マイクル・Z.リューイン(早川書房)1983.6

『とっておきの特別料理』小鷹信光編 「お代は舌で」A.H.Z.カー(大和書房)1983.6

『獲物は狩人を誘う』ジョナサン・ヴェイリン(ハヤカワ・ミステリ)1983.12

『八百万の死にざま』ローレンス・ブロック(ハヤカワ・ミステリ)1984.4

『泥棒は抽象画を描く』ローレンス・ブロック(ハヤカワ・ミステリ)1984.11

『罪ある傍観者』ウェイド・ミラー(河出書房新社)1985.2

『暗闇にひと突き』ローレンス・ブロック(ハヤカワ・ミステリ)1985.7

『幻のペニー・フェリー』リック・ボイヤー(早川書房)1986.5

『キャット・チェイサー』エルモア・レナード(サンケイ文庫)1986.10

『聖なる酒場の挽歌』ローレンス・ブロック(二見文庫ザ・ミステリ・コレクション)1986.12

『探偵は眠らない』ロバート・J・ランディージ編 所収「夜明けの光の中に」ローレンス・ブロック/「ハラム」L.J.ワッシュバーン/「私立不良品」ジョン・ラッツ/「ラット・ライン」ロブ・カントナー/「デトロイト・ブルース」ローレン・D・エスルマン(ハヤカワ・ミステリ文庫)1986.12

『過去からの弔鐘』ローレンス・ブロック(二見文庫ザ・ミステリ・コレクション)1987.5

『刑事の誇り』マイクル・Z・リューイン(ハヤカワ・ミステリ)1987.10

『冬を怖れた女』ローレンス・ブロック(二見文庫ザ・ミステリ・コレクション)1987.12

『マイアミ欲望海岸』エルモア・レナード(サンケイ文庫)1988.2

『タッチ』エルモア・レナード(早川書房)1988.6

『男たちの絆』マイクル・Z・リューイン(ハヤカワ・ミステリ)1988.10

『第四の郵便配達夫』クレイグ・ライス(創元推理文庫)1988.11

『一ドル銀貨の遺言』ローレンス・ブロック(二見文庫ザ・ミステリ・コレクション)1989.1

『卑しい街を行く』ロバート・J・ランディージ編 「ミセス・ウィンのケース」ローレン・D.エスルマン(ハヤカワ・ミステリ文庫)1989.2

『魔の帆走』サム・ルウェリン(二見文庫. ザ・ミステリ・コレクション)1989.3

『アクシデンタル・ツーリスト』アン・タイラー(早川書房)1989.4

『ラヴ・ストーリーズ1』チップス, ヘンダーソン編 「世界のハーモニー」チャールズ・バクスター(早川書房)1989.5

『デイジー・ダックス』リック・ボイヤー(早川書房)1989.6

『サタデーナイト・デッド』リチャード・ローゼン(ハヤカワ・ミステリ文庫)1989.11

『王女マメーリア』ロアルド・ダール(早川書房)1990.1

『フィリップ・マーロウの事件1』バイロン・プライス編 「完全犯罪」マックス・アラン・コリンズ(早川書房)1990.2

『脅迫』ジミー・サングスター(角川文庫)1990.2

『鉄道探偵ハッチ』ロバート・キャンベル(文春文庫) 1990.5

『慈悲深い死』ローレンス・ブロック(二見文庫. ザ・ミステリ・コレクション) 1990.10

『緑のハートをもつ女』ローレンス・ブロック (創元推理文庫) 1990.12

 

【1991~】

『地獄の季節』ジャック・ヒギンズ(早川書房)1991.1

『草原の狙撃 鉄道探偵ハッチ』ロバート・キャンベル(文春文庫) 1991.5

『世界のハーモニー』チャールズ・バクスター(早川書房)1991.11

『墓場への切符』ローレンス・ブロック(二見書房)1991.12

『おかしなことを聞くね ローレンス・ブロック傑作集1』ローレンス・ブロック 「食いついた魚」/「ハンドボール・コートの他人」/「泥棒の不運な夜」/「我々は強盗である」/「アッカーマン狩り」/「おかしなをこと聞くね」/「夜の泥棒のように」/「無意味なことでも」/「クレイジー・ビジネス」/「窓から外へ」(ハヤカワ・ミステリ文庫)1992.12

『安楽死の方法』デレック・ハンフリー(徳間書店)1992.2

『新エドガー賞全集』マーティン・H.グリーンバーグ編 「夜明けの光の中に」ローレンス・ブロック(ハヤカワ・ミステリ文庫)1992.6

『ナンタケットの墓標』リック・ボイヤー(ハヤカワ・ミステリ文庫)1992.6

『安全ネットを突き抜けて』チャールズ・バクスター(早川書房)1992.10

『倒錯の舞踏』ローレンス・ブロック(二見書房)1992.11

『ジャッカルの呪い ヤング・インディ・ジョーンズ1』(文春文庫)1993.2

『ダメージ』ジョゼフィン・ハート(文芸春秋)1993.3

『バランスが肝心 ローレンス・ブロック傑作集2』ローレンス・ブロック 「狂気の行方」/「処女とコニャック」/「週末の客」/「それもまた立派な強請」/「今日はそんな日」/「安らかに眠れ、レオ・ヤングダール」/「ホット・アイズ、コールド・アイズ」/「最期に笑みを」/「風変わりな人質」/「カシャッ!」/「バッグ・レディの死」(ハヤカワ・ミステリ文庫)1993.7

『モータウン・ブルース』ダグ・アリン(創元推理文庫)1993.10

『オリヴァー・ストーンの天と地』オリヴァー・ストーン他(新潮文庫)1993.11

『獣たちの墓』ローレンス・ブロック(二見書房)1993.11

『夜明けの光の中に ローレンス・ブロック傑作集3』ローレンス・ブロック 「夜明けの光の中に」/「夢のクリーヴランド」/「名前はソルジャー」/「泥棒はプレスリーを訪問する」/「死にたがった男」/「慈悲深い死の天使」/「タルサ体験」/「いつかテディ・ベアを」/「どんな気分?」/「バットマンを救え」(ハヤカワ・ミステリ文庫)1994.1

『見知らぬ弟』チャールズ・バクスター(早川書房)1994.3

『我輩はカモじゃない』スチュアート・カミンスキー(文春文庫)1994.6

『チャイルドフッド』ヨナ・オバースキー(キネマ旬報社)1994.7

『神なき街の聖歌』(ミステリアス・プレス文庫)トマス・アドコック1994.7

『黒い薔薇』フィリップ・マーゴリン(早川書房)1994.10

『アイ・ラブ・トラブル』ピーター・ブラケット(集英社文庫)1994.12

『死者との誓い』ローレンス・ブロック(二見書房)1995.1

『クリムゾン・タイド』リチャード・ヘンリック(集英社)1995.8

『死者の長い列』ローレンス・ブロック(二見書房)1995.10

『ニュー・ミステリ ジャンルを越えた世界の作家42人』ジェローム・チャーリン編

「慈悲深い死の天使」ローレンス・ブロック/「本を憎んだ男」スチュアート・M.カミンスキー(早川書房)1995.10

『チャーム・スクール(上・下)』ネルソン・デミル(文春文庫)1996.1

『暗闇の囚人』フィリップ・マーゴリン(早川書房)1996.2

『スリーパーズ 恐怖の少年院と復讐の記録』ロレンゾ・カルカテラ(徳間書店)1996.4

『泥棒は野球カードを集める』ローレンス・ブロック(ハヤカワ・ミステリ)1996.9

『封印された悪夢』フィリップ・マーゴリン(ハヤカワ文庫 NV)1996.10

『処刑宣告』ローレンス・ブロック(二見書房)1996.12

『ブルックリン救急病棟』バーバラ・ローガン(新潮文庫)1997.1

『シンプル・サイモン』ライン・ダグラス・ピアソン(徳間書店)1997.2

『愛の殺人』オットー・ペンズラー編 「ホット・スプリングス」ジェイムズ・クラムリー(ハヤカワ・ミステリ文庫) 1997.5

『自由への一撃 現代ミステリーの至宝1』エド・ゴーマン編 「近くの酒場での事件」ビル・プロンジーニ(扶桑社ミステリー)1997.6

『死の飛行 現代ミステリーの至宝2』エド・ゴーマン編 「稲妻に乗れ」ジョン・ラッツ(扶桑社ミステリー)1997.6

『私は負けない』モニカ・セレシュ(徳間書店)1997.7

『氷の男』フィリップ・マーゴリン(ハヤカワ文庫NV)1997.7

『探偵家族』マイクル・Z.リューイン(ハヤカワ・ミステリ)1997.10

『仮面劇場の殺人』ジョン・ディクスン・カー(原書房)1997.12

『ディナーで殺人を(上・下)』ピーター・ヘイニング編 「最高傑作」ポール・ギャリコ/「デュクロ風特別料理」オリヴァー・ラ・ファージ/「ディナーは三人、それとも四人で」L・P・ハートリー/「おい、しゃべらない気か!」デイモン・ラニアン/「イーモラの晩餐」オーガスト・ダーレス/「修道院の晩餐」ロバート・ブロック/「三つの読唱ミサ」アルフォンス・ドーデ/「葬儀屋」アレクサンドル・プーシキン/「首吊り島から来た客」ワシントン・アーヴィング/「主婦の鑑」リチャード・ディーハン/「唐辛子の味がわからなかった男」G・B・スターン/「最後の晩餐」ロジャー・ゼラズニイ/「ふたりで夕食を」ロイ・ヴィカーズ/「ニシンのジャム事件」マイケル・ギルバート/「ディナーにラム酒を」ローレンス・G・ブロックマン/「おとなしい凶器」ロアルド・ダール(創元推理文庫)1998.1

『盲目の予言者』ローレンス・ブロック(二見書房)1998.2

『炎の裁き』フィリップ・マーゴリン(早川書房)1998.6

『鎮魂のビート』ダグ・アリン(創元推理文庫) 1998.9

『殺し屋』ローレンス・ブロック(二見文庫ザ・ミステリ・コレクション)1998.10

『泥棒はボガートを夢見る』ローレンス・ブロック(ハヤカワ・ミステリ) 1998.12

『パナマの仕立屋』ジョン・ル・カレ(集英社)1999.1

『アパッチ NY特攻ゲリラ部隊』ロレンゾ・カルカテラ(徳間書店)1999.4

『頭痛と悪夢 英米短編ミステリー名人選集4』「ダヴィデを探して」/「慈悲深い死の天使」/「夜明けの光の中に」/「クリスマスにもほど暗く」/「ケラーの治療法」/「ケラーの責任」/「泥棒は煙のにおいを嗅ぎつける」/「言えないわけ」(光文社文庫)1999.5

『皆殺し』ローレンス・ブロック(二見書房)1999.10

『ある詩人の死 英米短編ミステリー名人選集6』「ある詩人の死」/「ゴースト・ショー」「レッカー車」(光文社文庫)2000.1

『トスカーナの丘 イタリアの田園暮らし』フェレンク・マテ(徳間書店)2000.2

『「遊べない人」の心理学』レノア・テア(講談社)2000.2

『表と裏』マイクル・Z・リューイン(ハヤカワ・ミステリ)2000.3

『月明かりの闇 フェル博士最後の事件』ジョン・ディクスン・カー(原書房)2000.4

『のら犬ローヴァー町を行く』マイクル・Z・リューイン(早川書房)2000.6

『泥棒は図書室で推理する』ローレンス・ブロック(ハヤカワ・ミステリ)2000.8

『死ぬためのエチケット』シーリア・フレムリン(創元推理文庫)2000.10

『シングル&シングル』ジョン・ル・カレ(集英社)2000.12

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