『ベルリン・コンスピラシー』/Charged with Murder

マイケル・バー=ゾウハー(著) /横山啓明(訳)

ISBN:978-4-15-041212-8/刊行日:2010/02/19

定価987円(税込)

ネオ・ナチが台頭するドイツで繰りひろげられる国際的陰謀。スパイ小説の巨匠、復活!

ホテルで目覚めたアメリカの実業家ルドルフ・ブレイヴァマンは、不可解な思いにとらわれた。昨日はロンドンのホテルで寝たはずだが、ベルリンにいるのだ。間もなく彼は、62年前に仲間とともに五人の元SS将校を殺した罪で逮捕され、彼の息子ギデオンが一連の奇怪な事件の調査を開始する。父親の親友などの協力を得て、やがて暴き出す驚くべき国際的陰謀とは? 巨匠が実力を遺憾なく発揮した待望の新作エスピオナージュ。

『T・S・スピヴェット君 傑作集』/The Selected Works of T.S.Spivet

ライフ・ラーセン(著) /佐々田 雅子(訳)

ISBN:978-4-15-209108-6/刊行日:2010/02/19

定価4,935円(税込)

T・S・スピヴェット君、12歳。天才地図製作者。アメリカ横断の大冒険に出発するも、ねじれた時空に囚われる? 

モンタナに住む十二歳の天才地図製作者、T・S・スピヴェット君のもとに、スミソニアン博物館から一本の電話が入った。それは、科学振興に尽力した人物に与えられる由緒あるベアード賞受賞と授賞式への招待の知らせだった。過去にスミソニアンにイラストが採用された経緯はあるものの、少年はこの賞に応募した覚えはない。これは質の悪いいたずら? そもそも大人に与えられる賞では? スピヴェット君は混乱し、一旦は受賞を辞退してしまう。だがやがて、彼は自分の研究に無関心な両親のもとを離れ、世界一の博物館で好きな研究に専念することを決意する。彼は放浪者のごとく貨物列車に飛び乗り、ひとり東部を目指す。それは、現実を超越した奇妙な旅のはじまりだった。 アメリカ大陸横断の大冒険を通じて、自らの家族のルーツと向き合う天才少年の成長と葛藤を、イラスト・図表満載で描き上げる、期待の新鋭による傑作長篇。