『秘密結社ベネディクト団 上・下』/THE MYSTERIOUS BENEDICT SOCIETY

トレントン・リー・スチュワート(Trenton Lee Stewart)/久米真麻子・訳

定価各880円(税込)/10年3月20日/ISBN:<上>978-4-86332-230-1<下>978-4-86332-231-8

新聞に載った不思議な募集広告で集められ、ヘンテコな試験によって選ばれた4人の才能あふれる孤児(みなしご)たち。4人を選んだのは、正義の天才科学者ミスター・ベネディクトだった。(彼は心優しい人だが、笑うと眠りこんでしまう困った持病がある)シマデナシ島(とう)にある寄宿学校「天才アカデミー」を隠れみのにして、洗脳マシンを使って世界征服をもくろむ悪人がいることをつきとめたミスター・ベネディクトはその計画を阻止するため、4人にスパイとしてアカデミーに潜入してくれないかと持ちかける。ただし、作戦には命の危険がともなうという。4人はそれぞれの事情から作戦に参加することを決め、「天才アカデミー」へと乗り込むが……。

『光の使者ギャビイ・コーディ1 舞い降りた復讐天使』/SERVANT THE AWAKENING

L・L・フォスター(L.L.Foster)/上野元美・訳

21歳の誕生日を迎えた朝、その日も“呼びだし”はあった。ギャビイは神に選ばれし使徒として、悪と戦う使命を負い、恋も知らず孤独に生きてきた。“呼びだし”にともなう強烈な痛みは、彼女が神の示す悪人を見つけ、その命を奪うまでつづく。可能なときに眠り、思いだしては食べ、呼びだされたときに戦い、指令をうけて抹殺する。そして、時間が許すときに漫画を描く——これがギャビイの生活だった。自らの経験を脚色し描いた作品が評判を呼んでも正体を隠し、人知れず暮らす。うまくやっていたのだ、この日までは。彼女の悪態や拳にひるむことなく歩み寄る、美しいオーラをもつ刑事と出会うまでは……。人気作家の新境地!

『炎の山稜を越えて? アウトランダー20』/A BREATH OF SNOW AND ASHES

ダイアナ・ガバルドン(Diana Gabardon)/加藤洋子・訳

4月18日、あの有名な戦いの火蓋がレキシントンの地で切られる——夜明け前、ベッドで身を寄せ合うブリアナとロジャーは、自分たちの時代より二百年も前に起きた歴史的事件を、今まさに肌で感じていた。ジェイミーたちはできるかぎりの手を打ち、この戦いに備えてきた。いよいよ始まる——が、悪魔は意外なところから現れた。ある日、母屋にクリスティー一家が姿を見せた。マルヴァが妊娠したというのだ。そして、マルヴァの口から出た言葉はクレアを打ちのめし、正気を失わせるに充分だった。やがて最悪の事態が……新たなる事件、これまでの数々の謎が明かされる、急転直下の怒濤の展開、シリーズ第6弾ついに完結!

『タータンの戦士にくちづけを』/SURRENDER

パメラ・クレア(Pamela Clare)/中井京子・訳

植民地戦争に揺れる18世紀アメリカ。無実の罪で流刑に処せされたイギリス貴族の令嬢アニーは太腿に罪人の焼印を押され、ニューヨーク辺境で奴隷同然の生活を送っていた。そんなある日、奉公先の農家が焼き討ちにあい、彼女は死の寸前で一人の男に救われる。彼の名はイアン——並外れた戦闘能力でその名を轟かせるレンジャー部隊の隊長であり、迫害され国を追われたハイランドの有力氏族の末裔だった。アニーは強靭な戦士の下に隠された彼の素顔を知るにつれ、いつしか強烈に惹かれてゆくが、明かすことのできない出自、そして肌に刻まれた罪人の印がある悲劇を呼び……。心揺さぶるロマンスの名作。

『探偵モデル・マケーデ 偏愛』/FETISH

タラ・モス(Tara Moss)/高月園子・訳

マケーデは、美貌と長身を誇る25歳。オーストラリアにモデルの仕事でやってきた。だが、頼りの親友キャサリンと全然連絡がとれない。心配しつつ撮影に出かけた彼女は、キャサリンの死体を発見してしまう。ピンヒールをはいた女性を狙う連続殺人犯の仕業らしい。悲しみのなか犯人をつきとめようと決心するマケーデ。実は彼女には、元警視の父から得た豊富な捜査知識という強い味方があった。そんなマケーデにも忍び寄る何者かの影……。やむなく事件の担当刑事アンディに助けを求めたのをきっかけに、急速に惹かれあうふたりだったが——。モデルの世界を赤裸々に描く、手に汗握るラブ・サスペンス!