『マクダフ医師のまちがった葬式』/Service for Two

ケイト・キングズバリー(Kate Kingsbury)/務台夏子・訳

創元推理文庫/ 定価1008円(税込)/5月11日/ISBN: 978-4-488-25304-2

ペニーフット・ホテルは大忙しだった。メイドのガーティーが結婚するので、女主人のセシリーが披露宴と舞踏会を企画していたのだ。そんなさなかマクダフ医師の葬儀でとんでもない事件が発生。柩のなかにはドクターではなく、心臓を刺された見知らぬ若い男がいたのだ。さらに秘密のはずのホテルの献立表が死体のそばで発見されるに至り、セシリーは堅物の支配人バクスターの制止を振り切り、犯人捜しに乗り出す。好評シリーズ第三弾。

『ぼくの名はチェット』/Dog on It

スペンサー・クイン(Spencer Quinn)/古草秀子・訳

単行本/定価1785円(税込)/5月28日/ISBN:978-4-488-01327-1

ある女子高校生の失踪事件。元警官でバツイチの私立探偵バーニーは母親の依頼で相棒の大型犬チェットと調査を開始。彼は誘拐事件と判断したが、身代金要求はなく、父親は誘拐事件と認めず、彼を解雇してしまった! 愛すべき名犬チェットは危険もかえりみずバーニーをサポートするが……。チェットが犬の視点、犬の心ですべてを語る、全世界の犬好きの心を鷲掴みにした傑作ミステリ。NYタイムズ・ベストセラー、B&N推薦図書。

●当ブログのコラム「え、こんな作品が未訳なの!?」第四回で紹介された本です。

『兄の殺人者』/My Brother’s Killer

D・M・ディヴァイン(D. M. Devine)/野中千恵子・訳

創元推理文庫/定価945円/5月28日/ISBN:978-4-488-24006-6

霧の夜、弁護士事務所の共同経営者である兄オリバーから急にオフィスに呼び戻されたサイモンは、そこで兄の射殺死体を発見する。仕事でも私生活でもトラブルを抱えていたオリバーを殺したのは、一体何者か? 警察の捜査に納得できず独自の調査を始めたサイモンは、兄の思わぬ秘密に直面する。英国探偵小説と人間ドラマを融合し、クリスティを感嘆させた伝説的デビュー作、復活。

『ルイザと水晶占い師』/Louisa and the Crystal Gazer

アンナ・マクリーン(Anna Maclean)/藤村裕美・訳

創元推理文庫/定価1050円(税込)/5月28日/ISBN:978-4-488-27308-8

生活費を稼ぐため、愛する家族と離れボストンにもどった駆け出し作家のルイザ。12月のある日、親友のシルヴィアに誘われ、評判の水晶占い師パーシー夫人の降霊会に出席したルイザは、彼女のいんちきを見破る。影響されやすい友人を案じて、再度降霊会に同行すると、パーシー夫人は鍵のかかった自室の中で、何者かに殺害されていた……。クリスマスの季節に起きた密室殺人に『若草物語』の著者が挑む、シリーズ第三弾。