『ニューヨーク十二番地の呪い イヴ&ローク番外編』/THREE IN DEATH

J・D・ロブ(J.D.Robb)/青木悦子 訳

定価861円(税込)/2010年9月18日発売

いま初めて明かされる イヴとロークの三つの物語!

 マンハッタンで一人の男が無惨な射殺体で発見された。犯行現場は東十二丁目十二番地。そこの建物は、音楽プロデューサーだった被害者の祖父がかつて所有していたもので、以前は有名なクラブが入っていたが、いまは荒れ果て、幽霊が出ると噂されている。そしてイヴの調べによれば、被害者は幽霊のような声の女からメッセージを受け取り、現場に呼び出されていた。しかもイヴがその建物で見つけたのは、壁に塗り込められた白骨死体。果たして幽霊の正体とは?

 表題作『ニューヨーク十二番地の呪い』をはじめ、本邦初訳の中編三編を収録したファン垂涎の一冊!

『ダーウィンの子供たち 上』/DARWIN’S CHILDREN

グレッグ・ベア(Greg Bear)/大森望・島本範之 訳

定価924円(税込)/2010年9月18日発売

ネビュラ賞受賞作家が描く ウイルスとの共生を模索する人類の近未来

遺伝子に潜むウイルスによる新人類の誕生から12年、においで感情を理解し、動くそばかすで語り、ふたつのことを同時に話す─旧人類にとって“ウイルス・チルドレン”と呼ばれるその子供たちは明らかに異質な存在だった。政府が隔離政策を進めるなか、原因ウイルスを発見した分子生物学者ケイと考古学者ミッチは11歳になる愛娘ステラと共に長い逃亡生活を送っていた。だがある朝、ステラは突然姿を消してしまう……。その頃、各地の収容施設で多くの子供たちが相次いで死亡する事態が発生。病因特定を依頼されたウイルスハンターのディケンは、みずから導き出したありえないウイルス発生源の可能性に衝撃を受ける……!

『ダーウィンの子供たち 下』/DARWIN’S CHILDREN

グレッグ・ベア(Greg Bear)/大森望・島本範之 訳

定価924円(税込)/2010年9月18日発売

家族の愛は種の壁を越えるのか。 心と社会を描くサスペンスフルなドラマ。

家族と引き離されたステラは、アリゾナにある学校でニュー・チルドレンたちと暮らしていた。厳重な監視下でも、彼ら独自のルール、文化は着実に育っていた。ステラはそこで3年前、捕らわれた先で出会った森に住む少年ウィルに再会する。一方で、原因ウイルスの解明に奔走するケイは、傍に寄り添う不思議な存在を感じていた。考古学の世界に戻ったミッチも人類進化の新たな道しるべとなりうる考古学的発見を目にする。これは何かの暗示なのか?同じ頃、初潮を迎えた新人類の女児たちがある目的のために“特別な旅行”へ連れ出される。そのなかにはステラの姿もあった—─異なる種の共生、その限界と可能性を問う衝撃作!