ザ・ブリーチThe Breach (2010)

 パトリック・リー (Patrick Lee)/瓜生知寿子訳

 定価:860円(税込)/発売日:2011/02/04

 ISBNコード:9784094084696

このは、いったいどこに繋がっているのだ!?

新感覚サイエンス・エンタテインメント

 恋人を殺した男と両親に復讐し、服役していた元刑事のトラビス。15年ぶりに出所し、アラスカ・ブルックス山脈への旅へと出かけた彼は、山中で墜落したジェット機を目撃する。機内には、大統領夫人を含む 13人の遺体と、「ブリーチ出現物:第0247号ーーウィスパー」と書かれた金属製の立方体の物体があった。大統領夫人が握っていたメモには、発見者のメッセージとともに「タンジェント」のメンバー2人が人質に取られたことが記されていた。外に出ると、人質の若い女性ペイジが父親の前で壮絶な拷問を受けていた。ペイジを助けたトラビスは、「ブリーチ」は科学技術の源泉のようなものであり、それを護り制御するのが「タンジェント」の仕事であること、かつて「ブリーチ」の出現物3点を持って逃走した元「タンジェント」のメンバー・ピルグリムが結成した反対組織が、出現物のひとつで人類を滅亡へと導く「ウィスパー」を探していることを知る。反対組織の暴走を止めるため、ペイジとともにピルグリムの活動拠点チューリッヒに向かったトラビスを待ち受けていたものとは……。

 アメリカ、ヨーロッパを舞台にした、新感覚のサイエンス・エンタテインメント。

◇パトリック・リー(Patrick Lee)米国ミシガン州在住。映画脚本家を目指した後、小説家に転向する・デビュー作『ザ・ブリーチ』は近未来冒険小説シリーズの1作目。第2作めの Ghost Country も、発表直後から、“テクノスリラーとSFの融合”と高く評価されている。

公式サイトhttp://www.patrickleefiction.com/

◇瓜生知寿子(うりう ちずこ)大阪府生まれ。通訳者を経て現在は翻訳業。文芸書を中心に翻訳する。主な訳書にウォーカー〈女検死官ジェシカ・コンラン〉シリーズ、ハイスミス『ガラスの独房』(共に扶桑社)、マクノート『パラダイスを君に』(ヴィレッジブックス)、ウィンターソン『タングルレック』(小学館)など多数。

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