またまたやらせていただきましたァン!

 新宿BIRIBIRI酒場の海外作家トーク・イベント、これまでにも御大ローレンス・ブロック、オーストリアの新鋭アンドレアス・グルーバーと大物に登場いただいてきましたが、ついにあの方が登場です。

 デイヴィッド・ゴードン!

 6月15日から全国公開される映画『二流小説家』の公式サイトはこちら!

 日本初紹介作品『二流小説家』(ハヤカワ・ミステリ文庫)は、年間各ランキングの上位を総なめにした秀作でした。それもそのはず、無名の作家が死刑執行を待つ凶悪犯の手記を書くという機会を手にしたいばかりにトラブルに首をつっこみ、奇怪な犯罪計画に巻き込まれている自分を発見する、というストーリーのおもしろさはもちろん、作中に散りばめられた本好き・小説好きの琴線を刺激しまくる「遊び」までが魅力的という、頭から尾までぎっしりと楽しみが詰まった鯛焼きみたいな作品でしたから。特に断片的に紹介されるホラー、SFの作中作が気になりすぎて困ります。あれだけで一本小説を書いてもらえないものか。

 続く第二作『ミステリーガール』(ハヤカワ・ミステリ)も同様に頭からお尻まで小説の話題が満載であり、さらに今度は映画ネタもふんだんに含まれているという娯楽作です。主人公はまたもや作家(というかそのワナビー)であり、ラテン系の美人妻が彼のあまりの生活力のなさに愛想を尽かして家を出てしまったため、渋々働き口を見つけて気持ちを入れ替えたところを示そうとする。しかしその働き口が怪しげな探偵事務所であり(探偵はまるでネロ・ウルフ!)、着任早々彼は「ミステリーガール」と呼ばれる美女を尾行するように命じられるのです。その彼が最初に遭遇する謎とは「ミステリーガールはダンスをするときは目を閉じているのに、なぜ自慰のときにはかっと目を見開いているのか」というもの。なんだこれ、おもしろすぎますわ!

 さて、そのデイヴィッド・ゴードンに自作や自分の来歴について存分に語ってもらいましょう、というのが今回のイベントの趣旨です。もちろんみなさんからの質問は大歓迎。というか、オフィシャルなインタビューでは絶対出てこないような珍問こそ出て来い、って感じですかね。

 ゴードンさんの作品ではセクシーなラテン美女とかスクールガール系のコケティッシュガールとか、女性キャラクターがいちいちぐっとくるんですが、どんなタイプがお好きですか

 とか。

 今回の主人公・サムは稀に見るダメ男ですが、もしかしてあれはご自分を投影されていますか。もしかしてゴードンさんはバートルビー主義者ですか

 とか。

 遠方のためちょっと来場は無理、という方は質問だけでも受け付けています。twitterでハッシュタグ #デイヴィッド・ゴードン をつけてツイートしてください。また、当記事宛のコメントで書いてくださっても結構です。

 ゴードンさんは当イベントを最後に公式日程を終え、後は日本観光を楽しまれるそうです。たぶんこれが来日中のゴードンさんに会えるラストチャンス。この機会をお見逃しなく!

 イベント詳細・お申し込みはこちらから。

[出演] デイヴィッド・ゴードン(「二流小説家」原作者)

    聞き手:杉江松恋

    終了後サイン会、懇親会あり。

[日時] 2013年6月14日(金) 開場・19:00 開始・19:30

[会場] Live Wire Biri-Biri酒場 新宿

     東京都新宿区新宿5丁目11-23 八千代ビル2F (Googleマップ

    ・都営新宿線「新宿3丁目」駅 C6〜8出口から徒歩5分

    ・丸ノ内線・副都心線「新宿3丁目」駅 B2出口から徒歩8分

    ・JR線「新宿」駅 東口から徒歩12分

[料金] 1500円 (当日券500円up)