おかげさまで満席となりました。キャンセル待ちをご希望のかたは専用アドレスまでご連絡ください。

第11回 関西翻訳ミステリー読書会のお知らせ

ギリアン・フリン 『冥闇』 読書会

===================================================

 惨殺された母と姉たち。捕まった犯人は兄。兄を告発したのは、7歳だったわたし——無気力でどうしようもない大人になった31歳のわたしは、「殺人クラブ」の謝礼金に誘われて過去をさかのぼる。あの日、本当に起こったことはなんだったのか。

====================================================

 9月の大阪読書会では、ひさびさにがつんとヘヴィーな作品にしようと、注目作家ギリアン・フリンの『冥闇』(めいあん)を課題書に選定しました。書店では全米ベストセラートップの三作目『ゴーン・ガール』が絶賛平積み中ですので、すでにそちらを読まれた方も多いかもしれません。デビュー作の『KIZU—傷—』でCWA賞二部門を受賞した後、第二作として送りだされたのがこの『冥闇』で、既刊のどれをとっても、癖のある登場人物を通して、読むほどに口中に嫌な味がひろがるような独特のサスペンスストーリーが展開していきます。本作のリビーもまた一癖も二癖もある主人公ですが、その人物造形の巧みさも読みどころのひとつ。ふだん軽いものがお好きという方々もこの機会に挑戦し、ぜひ読書会の場であれこれ語ってください。

 この大阪読書会の後には第1回神戸読書会も開催予定ですが、はからずも大阪『冥闇』、神戸『解錠師』(福島もですね)と、幼少期に巻き込まれた事件のトラウマ繋がり二作品が課題となりました。もちろんそんなありきたりな言葉では括れない、切り口も読み口もまったく異なるそれぞれに強烈な二つの物語。読み比べたうえで、続けてのご参加もお勧めしたいところです。

開催日    2013年9月6日(金)

場所     大阪駅(梅田駅)近辺(徒歩3〜7分程度)

時間(予定) 18:30開場、18:45開始、20:45終了(2次会の予定あり)

課題書    『冥闇』ギリアン・フリン著/中谷友紀子訳/小学館文庫

参加費    一般 700円 学生 350円 (会場費、お茶代など)

         当日受付でお支払いください。

参加方法   kanmys_dk2011@yahoo.co.jp 宛に連絡お願いいたします。

         申し込み時に、お名前(本名または著訳書のペンネーム)と

連絡先電話番号(携帯電話でも可)をお書き添えください。

         ハンドルのみの参加はご遠慮いただいております。

 ○会場の詳細はお申込みいただいた方に直接ご連絡いたします。

 ○定員は20名です。20名になり次第、募集を締め切らせていただきます。

  あらかじめご了承ください。

20130812083921.jpg

各地読書会カレンダー

これまでの読書会ニュースはこちら

【私設応援団・これを読め!】仄暗い場所で朽ちていった人間の魂について——『冥闇』(執筆者・三門優祐)

【私設応援団・これを読め!】虚構が殺す、誰を殺す?——『ゴーン・ガール』(執筆者・三門優祐)