先般当サイトにて、第五回翻訳ミステリー大賞の最終候補作決定のお知らせ予選委員会経過報告を掲載いたしましたが、決定のもとになった投票の集計結果にミスがあったことが記事掲載後に判明いたしました。1名の方の有効票が、事務局の手ちがいにより集計結果に反映されていなかったのです。該当の方にはこの場で深くお詫びいたします。

 これにより総投票は57票に、有効票は56票になりました(投票作品は全91作になりました)。集計をやりなおしたところ、上位5位までの作品ラインナップが変わることが判明しました。

 この事実を受けて、大賞予選委員5名と立会人2名をふくむ事務局全員で議論を重ねました。その結果、「一次に投票していただいた多くのフィクション翻訳者各位の総意である投票結果の尊重を一義とするべきだ」との見解から、第五回大賞・最終候補作を先般発表した6作から以下の7作に変更することに決定しました。

 変更後の最終候補作は以下のとおりです。


『11/22/63』スティーヴン・キング/白石朗訳(文藝春秋)

『コリーニ事件』フェルディナント・フォン・シーラッハ/酒寄進一訳(東京創元社)

『ゴーン・ガール』ギリアン・フリン/中谷友紀子訳(小学館文庫)

『シスターズ・ブラザーズ』パトリック・デウィット/茂木健訳(東京創元社)

『遮断地区』ミネット・ウォルターズ/成川裕子訳(創元推理文庫)

『冬のフロスト』R・D・ウィングフィールド/芹澤恵訳(創元推理文庫)

『緑衣の女』アーナルデュル・インドリダソン/柳沢由実子訳(東京創元社)


 投票をお考えのみなさまには、このたびの事務局の手ちがいにより、多大なご迷惑をおかけしますことを深くお詫びするとともに、なにとぞ今回の候補作変更へのご理解をお願いいたします。また、翻訳ミステリー興隆のために大賞選出へのご協力とお力ぞえを、これまでにもまして深くお願いする次第です。

 事務局では今回の事態を重くうけとめ、同様のミスの再発防止のために今回の二次投票より「投票専用アドレスの設定」や「チェック体制の強化」といった対策を講じる予定です。くわしくは近日中にサイトにて発表する二次投票要項をごらんください。

——翻訳ミステリー大賞シンジケート事務局 

【一次投票者】阿尾正子,青木悦子,青木純子,安達眞弓,井野上悦子,上野元美,越前敏弥,大野晶子,緒川さら,尾之上浩司,加賀山卓朗,片山奈緒美,門野集,金井真弓,金井美子,上條ひろみ,喜須海理子,北田絵里子,木村浩美,栗木さつき,栗原百代,黒輪篤嗣,小林さゆり,酒寄進一,佐々田雅子,澁谷正子,島村浩子,白石朗,白須清美,鈴木恵,芹澤恵,匝瑳玲子,高橋知子,高山真由美,田口俊樹,対馬妙,寺尾まち子,冨田ひろみ,中川潤一郎,中川みほ子,成川裕子,野口百合子,羽田詩津子,東野さやか,舩山睦美,堀川志野舞,三浦玲子,水野恵,三角和代,宮崎真紀,森なおみ,森沢くみ子,森嶋マリ,山岸真,横山啓明,吉澤康子(以上56名、五十音順、敬称略)

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