半年ほど前に大成出版社より翻訳が出版されました『バッハ 死のカンタータ』の原著者・セバスティアン・クナウアーさんが来日されるので、「朗読会」(ドイツではよくこうした作者本人が自作を読むというのがよくあるそうです)を開催します。

 ドイツ語の原文をご本人に読んでいただいて、それに該当する日本訳の部分をプロジェクターで皆さんに見ていただく、という企画です。ドイツ語がわからなくてもOKです。

 あわせて、小説に出てくるバッハの新曲「イタリア協奏曲第2番」も紹介します。

■Bach in the morning『バッハ 死のカンタータ』を語る会

日時:2014年11月24日(月)振替休日 10:15〜11:50

場所:日比谷図書文化館4F小ホール (東京・日比谷公園内にあります)

定員:50名

主催:『「バッハ 死のカンタータ」を語る会』事務局

担当:藤田伊織

   参加は無料ですが事前登録が必要です。 mocfujita@aol.com までメールをお願いします!

『バッハ 死のカンタータ』内容紹介

 ドイツ人ヴィオリストのマグダレーナ・ラファイエットは、ある演奏会の後、アメリカのメディア権力者ナポレオン・ニューマンから彼の私設オーケストラへの誘いを受ける。最初乗り気でなかったマグダレーナも次第にニューマンの魅力に惹かれていき、オーケストラに参加するため、アメリカのニューマンの元へ。到着して翌日、初リハーサルで演奏することとなった曲は、失われたはずのバッハ作曲の協奏曲であった。舞台をライプツィヒ、ロンドン、そしてロサンゼルスに移しながら、新たに現代によみがえったバッハのオリジナル曲を巡って争奪戦が繰り広げられる、珠玉の音楽ミステリー。

著者・セバスティアン・クナウアー略歴

 作家、ジャーナリスト。1949年マンハイム生まれ。ミュンヘン及びモントリオールにて政治経済学を学ぶ。1970年からドイツの通信社でジャーナリストとして勤務。その後、スターン誌、シュピーゲル誌の政治記事の編集に従事する傍ら、政治と犯罪の間にある緊張をテーマに、いくつかの犯罪小説を執筆。現在、ヨハン・セバスティアン基金に関わっており、ハンブルクの聖カタリーナ教会のバッハ・オルガン・プロジェクトに参加している。また、2000年以降、ハンブルク大学のジャーナリズム学及びコミュニケーション研究所で講師を務めている。

藤田 伊織(ふじた いおり)

 バッハ研究家。ウェブページに「知の音楽 ゴールドベルク変奏曲」、「聖律の音楽平均律クラヴィーア曲集」などがあり、日本語版だけでなく、英語版で世界に発信している。元々は公共建築の専門家。一級建築士。埼玉県出身・東京在住。日本国内各地、米国、南米ペルーで生活。

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