『だれがコマドリを殺したのか?』/Who Killed Cock Robin?

イーデン・フィルポッツ(Eden Phillpotts)/武藤崇恵・訳

創元推理文庫/本体価格(2015/03/27 21:36時点)920円/3月12日/ISBN:978-4-488-11105-2

医師のノートンは、海岸の遊歩道で見かけた美貌の娘に、一瞬にして心を奪われた。その名はダイアナ、あだ名は“コマドリ”。ノートンは、踏みだしかけていた成功への道から外れることを決意し、燃えあがる恋の炎に身を投じる。それが数奇な物語の始まりとは知るよしもなく。『赤毛のレドメイン家』と並び、著者の代表作と称されるも、長らく入手困難だった傑作が新訳でよみがえる! 解説=戸川安宣

『国王陛下の新人スパイ』/His Majesty’s Hope

スーザン・イーリア・マクニール(Susan Elia MacNeal)/圷香織・訳

創元推理文庫/本体価格(2015/03/27 21:36時点)1260円/3月12日/ISBN:978-4-488-25504-6

第二次世界大戦が勃発して約2年。チャーチル英国首相のタイピスト、エリザベス王女の警備役を経て、ついにスパイとしてベルリンに送り込まれることになったわたし、マギー・ホープ。そこで待ち受けていたのは、予想をはるかに上回る困難と、自分自身にまつわる問題だった……。予想を裏切り続ける大胆な展開! 読み出したら止まらない、大好評マギー・ホープ・シリーズ第三弾。訳者あとがき=圷香織/解説=大矢博子

『死を歌う孤島』/Inte Ens Det Fouflutna

アンナ・ヤンソン(Anna Jansson)/久山葉子・訳

創元推理文庫/本体価格(2015/03/27 21:36時点)1320円/3月23日/ISBN:978-4-488-17506-1

大自然の中で一週間を過ごすセラピーキャンプ。海賊伝説が残る無人島でパソコンや携帯電話から隔離され、心と身体のバランスを取り戻す。島に渡ったのは主催者二人を含めた七人の女。だが事情を抱える参加者同士がいがみ合い、いやな雰囲気が漂う。そして主催者の一人が死体で発見された。本土とは連絡がつかず、さらに犠牲者が……。警察官であることを隠し、親友と参加していたゴッドランド島犯罪捜査官マリアにも魔の手が伸びる。訳者あとがき=久山葉子

『青柳いづみこのMERDE(メルド)!日記』

青柳いづみこ(Aoyagi Izumiko)

東京創元社(単行本)/本体価格(2015/03/27 21:36時点)2500円/3月23日/ISBN:978-4-488-02745-2

MERDE(メルド)!とは「くそったれ!」という意味のフランス語。怒りの言葉でもあり、幸運を祈るときに投げる言葉でもある。青柳いづみこが、音楽と文筆の二刀流の超多忙な日々を自由自在に綴った、繊細かつ大胆なエッセイ集。トーキョウでメルド! パリでメルド! シチリアでメルド! モノ書きピアニスト、旅するピアニスト、美食家ピアニスト、怒れるピアニスト……の感動的な、そして抱腹絶倒のいつわらざる日常に乾杯! 著者あとがき=青柳いづみこ