第27回 せんだい探偵小説お茶会主催

(翻訳ミステリー大賞シンジケート後援)

エラリー・クイーン『チャイナ蜜柑の秘密』(角川書店、訳 越前敏弥・青木創)読書会

 昨年からこれまでの読書会、翻訳小説部門では、密室の巨匠カーが2作品続いた中、皆様お待たせしました。今年もやって参りました。せんだい探偵小説お茶会恒例のエラリー・クイーン読書会!(拍手!)

 さて、今回のクイーンの課題本は、こんな内容。

 宝石と切手の収集家で出版業者の人物のもとに、謎めいた男が訪ね、待合室で殺害される。驚いたことに被害者の衣服はすべてうしろまえにされ、家具もすべて逆向きにされていた。犯行現場にある動かせるものは、すべて「あべこべ」にされていたのだ。なぜ、犯人はこのようなことをしたのか? そして、被害者は何者なのか? 事件の調査に乗り出したエラリーの目の前に、つぎつぎと「あべこべ」があらわれる。これらは事件とどうむすびつくのだろうか?

 本作はクイーンのひとり、フレデリック・ダネイが自作ベスト5の中の一冊として挙げている作品でもあります。

 如何です? おもしろそうでしょう。手に取ってみたくなったでしょう!

 さぁ、今回の課題本は誉れ高き国名シリーズの1冊、『チャイナ蜜柑の秘密』(エラリー・クイーン著、越前敏弥・青木創訳、角川文庫)です。

 あべこべの手がかり、あべこべの本格ミステリー。 評価は賛否両論ありますが、本作品か発表された1934年まで、これほどまでに奇想に満ちた設定を成し得たミステリ作品が存在し得たでしょうか! この奇想天外な謎を名探偵エラリーは如何に解くのか! 翻訳作品でカーが2作品続いたから対抗意識を燃やしているわけでもありません。ましてやカーお得意の……おっと、これ以上語っては野暮というもの。あとは、読んでのお楽しみ!

 初めて本書を手にする方は、乞う、ご期待! 是非、本読書会に参加してミステリの深淵に触れてみませんか。

 奮っての御参加、心よりお待ちしております。

開催日  :2016年7月30日(土)

場所   :青葉区市民センター 和室

     (仙台市青葉区一番町2丁目1−4)

時間   :15時30分〜17時30分

定員   :15名

課題図書 :エラリー・クイーン『チャイナ蜜柑の秘密』

     (角川書店、訳 越前敏弥・青木創)

参加費  :一般 500円  学生 無料

参加方法 :氏名・連絡先を明記のうえ、sendai.mystery@gmail.com までご連絡ください。

 読書会終了後に懇親会を予定しておりますので、お時間に余裕のある方は是非ご参加を検討ください(別会費、自由参加です)。

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