おかげさまで満席となりました。キャンセル待ちを希望される方は minamitokyo.dokusho@gmail.com までご連絡ください。(8月20日追記)


伯爵「最近、淋しく思うことがあるんだよ、カーソン。NHKで毎週末、楽しみに観ていたイギリスの連続ドラマ『ダウントン・アビー』がとうとう終わってしまってね」
執事「はい、おっしゃるとおりでございます、旦那さま」
伯爵「おまえと同じ名前の執事、カーソン役の俳優の存在感は大きかったぞ。シリーズ物が終わるというのは、ファンにとってはたまらなく淋しいものだな」
執事「はい、シリーズ物の終了といえば、わたくしにはもうひとつ、淋しく思っていることがございます」
伯爵「なんだね、カーソン?」
執事「わたくし、ウィングフィールドのフロスト警部シリーズの大ファンなのでございます。1994年に『クリスマスのフロスト』を読んで以来、邦訳が出版されるのを心待ちにしておりました。芹澤恵氏の翻訳もすばらしく、わたくしにとって翻訳ミステリーといえばフロスト警部シリーズなのでございます。それが、ついに、作家の遺作となる『フロスト始末』の邦訳が出版され、シリーズ最終作となりまして」
伯爵「おお、あのフロスト警部だな。名前を聞いたことはあるぞ。たしか『週刊文春』のミステリーベスト10で、1位に輝いた作品もいくつもあったんじゃないか」
執事「はい、おっしゃるとおりでございます。Amazonのレビューを見ても、フロスト警部の長年のファンの多いことがよくわかります。そして芹澤氏の翻訳を絶賛する声も、とても多いのです。『原書より邦訳で読むほうが面白い』という声も多々あるほどです!」
伯爵「では、決まりだ。南東京読書会の次回の課題書は、その『フロスト始末』にしよう」
執事「ありがたき幸せ! 『フロスト始末』、上下巻の文庫本ではありますが、あっという間に読み終えること請け合いでございます」
伯爵「おお、そうか。それでは『ダウントン・アビー』シリーズが終了した淋しさを、フロスト警部シリーズを読破する楽しみに変えるとしよう。胸が躍るぞ、カーソン!」


……と、前置きが長くなりましたが、第8回南東京読書会を開催いたします。
 デントン署に勤務するフロスト警部のシリーズには、『クリスマスのフロスト』『フロスト日和』『夜のフロスト』『フロスト気質』『冬のフロスト』『フロスト始末』の6作があり、いずれも創元推理文庫です。
 当日は、フロスト警部シリーズの翻訳を担当なさった芹澤恵氏と、課題書の担当編集者である東京創元社の宮澤正之氏をゲストにお招きいたします!
芹澤恵氏に「もし、読書会に参加なさる方にお時間があり、課題書のほかにもう一冊読むとしたら、どの作品がいいでしょうか?」とうかがったところ、シリーズ第1作である『クリスマスのフロスト』か、フロスト警部の部下であるモーガン刑事が初めて登場する『冬のフロスト』はいかがでしょうか、というお話でした。ご参考になさってください。
とはいえ、課題書は『フロスト始末』のみです。本作を読むだけでも、フロスト警部シリーズの面白さは堪能できますので、ご心配なきよう!

開催日   2017年9月18日(月、祝日)
場所    渋谷駅/表参道駅近くの会議室(お申し込みくださったかたに直接、連絡いたします)
時間    午後2時開場 2時30分開始 4時30分終了(その後、懇親会の予定あり)
課題作   『フロスト始末』(上下巻)R・D・ウィングフィールド著/芹澤恵訳/創元推理文庫(電子書籍版あり)を読了のうえ、ご参加ください。
参加費   500円(会場費など)。当日、受付でお支払ください。
*飲み物が必要なかたはご自身でご用意願います。
参加方法  minamitokyo.dokusho@gmail.comまで下記のフォーマットにご記入のうえ、ご連絡ください。また終了後、近辺の店で懇親会を開催します(会費別途、4500円前後)。詳細は参加希望のかたにメールでお知らせします。こちらへの出欠もご記入ください。

お名前(ご本名フルネームまたは著訳書のペンネーム):
ご連先電話番号(携帯可):
懇親会への参加:希望する/希望しない

 

定員になり次第、募集を締め切らせていただきます。
申し込み受付は、8月19日(土)午後8時に開始いたします。

南東京読書会世話人 栗木さつき 国弘喜美代(ツイッターアカウント@CholoKimiyo
後援 翻訳ミステリーシンジケート

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