英米文学翻訳・評論家の仁賀克雄氏が、12月22日、肝臓がんで逝去されました。葬儀は近親者で執り行なわれました。
 ミステリを中心に翻訳を手がけ、主な訳書にカーター・ディクスン『プレーグ・コートの殺人』、ビル・バリンジャー『消された時間』、アントニー・バウチャー『シャーロキアン殺人事件』、リチャード・ニーリィ『リッジウェイ家の女』、フランク・グルーバー『フランス鍵の秘密』、編訳書にフィリップ・K・ディック『人間狩り』、ロバート・ブロック『切り裂きジャックはあなたの友』、ハワード・ヘイクラフト『ミステリの美学』、編纂書に『幻想と怪奇1〜3』があり、また『決定版 切り裂きジャック』、『海外ミステリ・ガイド』など著書も多数。ワセダミステリクラブの創設メンバーとしても知られています。また後進の翻訳者育成にも多大な尽力をされました。享年80。
 
 ここに心よりの哀悼の意を表し、当サイト愛読者の方々に謹んでお知らせ申しあげます。

(翻訳ミステリー大賞シンジケート事務局)