※おかげさまで満席となりました。キャンセル待ちをご希望のかたは、下記の名古屋読書会専用アカウントまでご連絡ください。(6月5日追記)

見上げてごらんミステリの星を~第22回名古屋読書会のご案内

所変われば品変わる……と言いますが、品は同じなのに名前が変わるというパターンもありますね。たとえば「筑前煮」を、九州北部では「がめ煮」と言います。関東地方の「おでん」を関西では「関東煮」と言ったりもします。「かんとうに」ではありません。「かんとだき」と読みます。

関西では──特に京都では、煮物の中でもゆっくり時間をかけて味を染み込ませるタイプの料理を「炊く」と表現するんだそうです。里芋の煮物、ではなく、里芋の炊いたもの。それを京言葉で「里芋の炊いたん」。いいですね。はんなりですね。大根と手羽先の炊いたん。菜っ葉の炊いたん。お揚げの炊いたん。

ということで今度の課題図書は『タイタンの妖女』だ!

20世紀アメリカを代表する作家、カート・ヴォネガット(・ジュニア)の第二長編。タイタンとは土星にコトコト出汁を含ませて……ではなく、土星の衛星の名前です。「銀河鉄道999」では鉄朗が戦士の銃を手にし、「宇宙戦艦ヤマト」ではコスモナイト鉱石を採取に訪れ、ホーガン『造物主の掟』ではロボットが増殖し、アーサー・C・クラーク『地球帝国』では水素を売り物にして繁栄していた、あそこです。

え、ヴォネガットってミステリだっけ? なんてツッコミは野暮ってもんだぜお嬢さん。現代文学であり、SFであり、そして中でもミステリでもある(と思う)(思う?)のがこの『タイタンの妖女』だ。ユーモラスで、シャレてて、美しくて、悲しくて……感想を言葉にするのがとても難しいこの作品。だからこそ読書会で他の人の感想を聞いてみようじゃありませんか。

前回から始まった「オススメの一冊持ち寄り企画」、今回もやります。お題は、タイトルに「星」という言葉もしくは星の名前が入っている小説。タイトルにさえ入ってれば、宇宙が舞台でなくてもOKですし、ジャンルも問いません。あなたのオススメの「星」本をご持参ください(自由参加)。

受付は只今この時よりスタート。七夕より一足早く、星に思いを馳せようぞ!

詳細
日時:6月30日(土)14:00~17:00
   終了後に二次会を予定しています。
   20時前には終了するので遠方からの日帰り参加も可能です。

場所:名古屋駅近くの会議室

課題図書:カート・ヴォネガット・ジュニア『タイタンの妖女』
                       (浅倉久志訳・ハヤカワ文庫SF・電子あり)

定員:40名

参加費:大人1000円・未成年500円
    (領収書が必要な方は受付でお申し出下さい)

申し込み方法:名古屋読書会専用アカウント nagomys@gmail.com にメールでお申し込み下さい。件名に【読書会6/30】、メール本文にお名前とご連絡先電話番号、二次会の参加・不参加を必ずお書き下さい。

◎課題作品は各自ご用意の上、当日までにお読み下さい。

◎ご不明な点は上記の nagomys@gmail.com までお問い合わせ下さい。