『スミソン氏の遺骨』『インド展の憂鬱』『一寸の虫にも死者の魂』(いずれも創元推理文庫)のスミソニアン博物館ものの著者、リチャード・ティモシー・コンロイが8月6日にメリーランド州アデルファイの老人ホームで心臓病のために死亡。元国務省職員、元スミソニアン博物館職員。82歳だった。
『サマーセミナーの殺人』(新潮文庫)でお馴染みのドロシー・サッチャー(本当は「スーチャー」と発音するらしい)が8月22日、メリーランド州シルヴァー・スプリングで甲状腺ガンのために死亡。77歳だった。サッチャーは元ジャーナリスト、元心理療法医。女性探偵サビーナ・スウィフトものはもう1作ある(Dead Men Don’t Marry; 1989)。
「ロックフォード氏の事件メモ」や「バレッタ」「特攻野郎Aチーム」などの製作者 であり、TV作家だったスティーヴン・J・キャネルが9月30日にカリフォーニア 州パサデナの自宅で死亡。死因は黒色腫による合併症。69歳だった。晩年はミステ リー小説を書き始め、『陰謀』(徳間書店)『殺人チャットルーム』(徳間文庫) 『マフィアをはめろ』(小学館)、LA市警のシェイン・スカリーもの『追われる警官』(小学館文庫)など17作を発表。
[死亡欄担当記者/木村二郎]