暑い日々が続きます。みなさん、夏を満喫していらっしゃいますか?
「翻訳ミステリー大賞シンジケート」では、このたび夏休み特別企画として、18歳以下の方を対象とした大レヴュー大会を企画いたします。ふるってご参加ください。
保護者のみなさま、よかったら以下の文章を、お子様や周囲の子供たちに教えてあげていただけませんか?
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「レヴューって何? 読書感想文のこと?」
「読書感想文って苦手なんだよな。何かいいことを書かないと、先生に苦い顔されるんだもの」
「感想文を書かないといけないから、読書ってあまり好きじゃないんだ」
そんな声が聞こえてきそうです。しかしご安心ください。わが「シンジケート」のレヴュー大会はそんなかたくるしいものではありません。
本から無理に教訓なんて学ばなくてけっこう。
どんなお話だったか、なんてきちんとまとめなくてもだいじょうぶ。
もっと言えば「作文」の形になってなくたって別にいいんです。
本を読んでいるときにわきあがってきた感情、このお話をほかの誰かにも読んでもらいたいと思った気持ち、なんだかわくわくしてしまった心。
そういうものを自由な形で表現してください。
「好きなキャラクターに手紙を書いてみたいんだけど?」
おお、いいですね。
「ともだちと本の感想をチャットしたら、おもしろかったんだ」
じゃあ、それをそのまま書いたらどう?
「文章で書くのは苦手なんだけど、なんか、図にしたら表現できそう」
じゃあ、半分は図にしましょう。
「きちんと書かないと、怒られるんじゃ……」
だいじょうぶ。気持ちをこめて書いた文章なら、どんな形だっていいんですよ。
細かい決まりは下の募集要項を見てもらうとして、お願いしたいのは一点だけです。
「読んでいただく本は、なるべく翻訳ミステリー小説にしてください」
どんな小説がミステリーなの? という質問が出そうですね。本の紹介文のどこかに、「ミステリー」「サスペンス」「スリラー」「冒険小説」なんて言葉が入っていればそれでだいじょうぶです。でも、そういう言葉が入ってなくても、読んでみておもしろいと感じた小説なら、書いていただいてかまいません。打ち明けた話、「翻訳小説」(作者の他に、訳者の名前が本に書いてある小説)なら、なんだっていいんです。大事なのは読んでおもしろいと感じること。
楽しいのがいちばん!
みなさんのレヴューを読むのは、本に関わるプロたちです。すなわち、小説家、翻訳家、書評家、編集者というような人たち。そんな大人が読んで青ざめるくらいのすごいやつをお待ちしています。これは大人とみなさんとの真剣勝負です。
杉江松恋
【募集要項】
1)しめきり
9月6日(月) 消印有効。メール応募の場合は日付が変わる前まで。
2)募集内容
「翻訳ミステリー」(他ジャンルの翻訳小説でも可。絵本もちろん可)を読んで、自由に文章を書いてください。形式は問いません。
・分量は原稿用紙10枚、4000文字以下。下限はありません。内容がおもしろければ1行でもけっこう。
・読む本はどの出版社のものでもだいじょうぶですが(児童向きの小説でも大人向きの小説でも)、事務局の東京創元社からは以下が推薦されています。
『ぼくの名はチェット』スペンサー・クイン/古草秀子訳
http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488013271
『古時計の秘密』キャロリン・キーン/渡辺庸子訳
http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488250034
『シャーロック・ホームズの冒険』コナン・ドイル/深町眞理子訳
http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488101169
『サム・ホーソーンの事件簿1』エドワード・D・ホック/木村二郎訳
http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488201029
『泣き声は聞こえない』シーリア・フレムリン/直良和美訳
http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488276010
※なお、この5冊はあくまで参考作品であって「読まなければいけない」課題作ではありません。というより、このコンテストに「〜しなければいけない」というルールはありません。何をしても自由。どれを読んでも自由。どんな書き方をしても自由。むしろ、こんなものを読んだら/書いたら「学校の先生だったら怒るよね」というような冒険をしてみてください(杉)。(8/5追記)
3)原稿送付先
・紙で送る場合
〒162-0814 東京都新宿区新小川町1−5
株式会社東京創元社編集部内
「真夏の読書探偵」係宛
※応募原稿は返却しないので、必要な方は必ずコピーをとってください。
・メールで送る場合
honyakumystery@gmail.com 宛。テキスト形式で添付するか、メールにそのまま本文を貼り付けてください。メールタイトルは「真夏の読書探偵応募原稿」とすること。
4)原稿書式
・題名と書いた人の名前(筆名可)を最初に書くこと。
・読んだ本の題名、出版社名を本文中、もしくは文章の前後に書くこと。
・本文の形式は上に書いたとおり自由です。
・メールの場合は本文の後ろに、紙で送付する場合は別紙で、以下の情報を書いてください。こちらからご連絡をする場合に必要です。お預かりした個人情報は送付先出版社にて管理し、事務連絡のためだけに使用します。また、個人情報が作品の評価に影響することはありません。
a)連絡できる電話番号かメールアドレスのどちらか、もしくは両方。
b)応募者のお名前(筆名で応募する場合も)。
c)応募者の年齢
e)賞品送付先の住所、郵便番号
5)賞品
最優秀賞 正賞 賞状 副賞 図書カード5,000円分 1人
優秀賞 正賞 賞状 副賞 図書カード 1,000円分 3人
6)応募資格
18歳以下。ただし大学生は不可(高校卒業後、大学・専門学校等に未入学の方は可です。8/5追記)。また、今回は日本語で書かれた文章のみを募集対象とします。
7)結果発表
2010年10月に、本サイトで発表する予定です。
受賞作については、応募原稿の全部、もしくは一部を公開させていただきます。
8)選考委員
後日本サイトで発表いたします。
(お願い)twitter上でこのコンテストについて発言されるときはハッシュタグ「#U18mys」をつけてくださるようにお願いします(杉)。(8/5追記)