めいたんていネートシリーズを読んで

                     四年 越前かおり

 私は、めいたんていネートの本が好きです。一年生の時から何回も読んでいます。ネートは、私と同じ九才で、数々の事件を解決していく少年です。ネートは事件を引き受ける時に、毎回、

「この事件、めいたんていネートがひきうけた。」

 と言うので、少しナルシスト?な感じです。しかし、その言葉が出てくると、いよいよ事件のなぞときが始まるので、ワクワクします。

 私の好きな話は『ペット・コンテストは大さわぎ』です。ペット・コンテストに優勝した動物に与えられる、金文字で「ゆうしょう」と書いてあるツナの空きかんがなくなってしまいました。ここでネートの出番です。友達のアニーの飼っている犬のファングのしっぽに、なんと…金色のペンキが付いていたのです。それを手がかりにし、知恵をしぼって解決したのです。ファングがしっぽをふって、空きかんが、ネートの自転車の袋に入ってしまったのでした。これで事件は解決です。ペットコンテストでは、ネートが飼っているスラッジがみごと優勝しました。家に帰って、スラッジには大きなほねをやり、ネートはパンケーキを作って食べました。それが一番のごほうびでした。やっぱりネートはめいたんていだなぁ参りましたと感じます。

 このシリーズは、自分もいっしょになぞを解きながら読めるところが面白いです。ネートが事件を解決した時、なぜこんなかんたんな事が解けなかったのだろうと思います。

 私も物をよくなくします。いろいろ探してみますが、なかなか見つかりません。そういう時には、しんこきゅうをして、最後にそれを見かけた時を思い出してみます。すると、発見できるかくりつは七十五パーセント位です。

 私は自分の周りに起こる事件を元に、めいたんていネートのような物語を書くミステリー作家になりたいです。そのために、「ひみつのミステリーノート」という物を作ろうとしています。それは、お父さんもお母さんもお兄ちゃんも知らない、文字が消えているノートです。私にしか読めません。なぜなら、特別な光をあてると、文字が黄緑色に浮き出てくるペンを使っているからです。作ったら私もミステリー作家になれると思いますか?

かおりさんのコメント うれしいです。びっくりしました。終わり。えっ、もうちょっと? うーん……ネートの本は、おもしろくてわかりやすいので、作文も書きやすかったです。みんなも読もうよ。

保護者のコメント(越前敏弥)

 第一回の賞を娘にくださるとのこと、大変うれしく思います。主催者側の一員として、ちょっと複雑な思いもありますが、審査員の皆さまからすばらしいコメントをいただき、本人の今後の励みにもなりますので、ありがたく頂戴することにしました。次回以降、この賞にますます多くのかたが応募し、海外フィクションのおもしろさに気づく子供たちがどんどん増えていくきっかけとなることを心から願っています。