翻訳書の楽しさをもっとたくさんの人に知ってもらいたい!

 シンジケートの方々のそんな熱い思いから立ち上げられた、この「秋の読書探偵」作文コンクール

 まずはコンクールの存在を知ってもらおうと、関係者や周囲の方々による様々な応援が繰り広げられ、さらには伝道の輪(by しねまるさん)も広がっています。

 そう、翻訳書への熱い思いに賛同し、突き動かされた方々が、コンクールの宣伝のお手伝いを自発的にする輪が広がっているのです。

 ツイッターで「秋の読書探偵」についてつぶやいたり、ちらし(フライヤー)を図書館や書店に持っていって置いてもらったり。「秋」と名のつくイベントですが、アツいです! やっていることはめちゃくちゃ「真夏」です!

 そうした応援者のなかに、どどどーん!! と太っ腹なところを見せてくださる書店さんがあらわれました。

 その名は、ジュンク堂書店新宿店さん。

 なんと、こちらの8階児童書売り場では、ちらしを置いてくださっただけでなく、上りエスカレーター前の新刊コーナーど真ん中の棚に、「秋の読書探偵」のミニコーナーをつくってくださったのです!

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 上の写真は10月4日現在。本はまだ増えるそうです。

 ミニコーナーには、書店員さんが独自に選書した本が並んでいます。「読書探偵」というタイトルにちなんで、児童書のミステリーが中心です(注:実際のコンクールでは、翻訳書であればジャンルは不問です)。

 児童書ひと筋の書店員さんの目を通して並べられたラインナップは、新刊からクラシカルな名作までおりまぜられていて、まるで秘密のおもちゃ箱のよう。

 見ているだけでワクワク、あれもこれも欲しくなり……!

 リアル書店さんならではの選ぶ楽しさがつまっています。

 きっと読書探偵さんも、大人のみなさんも、大満足のコーナーです!

 今回、ミニコーナー設置でたいへんお世話になったジュンク堂書店新宿店児童書ご担当、兼森理恵さんにコメントをいただきました。

ゆっくり、腰を落ち着けて読書をしたいなあという時期に、

素敵な企画の噂を聞いて、店頭でも呼びかけをしたいなあと思いました。

本来、読書とは楽しむもの。

読め!と言われて読んだり、ましてやそこで感想文を書けなんて……。

しんどいですよね(笑)。

せっかく読むなら、楽しい時間を過ごしてほしい。

素敵な物語に出会えると、きっと誰かに話したくなります。

おもしろかったよって、誰かにお話するみたいに、この企画に参加して欲しいなあ。

大人になるとカタカナが苦手になります。長い外人名がなかなか、頭に入ってきません……(私だけ?)。

すらすら翻訳物の世界に入り込めた子供の頃が懐かしいです。

たくさんの出版社や翻訳者のお陰で、日本でもたくさんの素敵な海外の物語を読むことが出来ます。

ぜひ、たくさんの世界に出会ってください!

脳みその柔らかいうちにね(笑)。

                ジュンク堂書店新宿店 児童書担当 兼森 理恵

 このミニコーナーは、書店員さん渾身の手作りポスターが目印です。

 コンクール応募締切の10月24日まで設置されています。

 ぜひ直接ご覧になってみてくださいネ。

 そしてもちろん、小中高生のみなさんからのたくさんのご応募、お待ちしております!

 最後におまけです。

 じつはこちらの児童書売り場下りエスカレーター前で、第2、第3土曜15時30分より、子ども向けおはなし会がひらかれています。絵本や紙芝居の読み手は、おはなしこねこの会。「秋の読書探偵」に協力しているやまねこ翻訳クラブの有志でつくっているグループです。無料でやっておりますので、お買い物のついでに、ぜひお立ち寄りくださいませ。

田中亜希子(たなか あきこ)。訳書に、バートレット『コッケモーモー!』、オールドフィールド「プリンセス・マジック」シリーズ、リーデ「魔法の森」シリーズなど。やまねこ翻訳クラブ会員。おはなしこねこの会メンバー。