『蛇の歯』(上下)/Serpent’s Tooth

フェイ・ケラーマン(Faye Kellerman)/吉澤康子・訳

創元推理文庫/ 定価各1050円(税込)/1月9日/ISBN: 978-4-488-28215-8、978-4-488-28216-5

高級レストランで男が銃を乱射。死者十三名、負傷者三十名以上。悪夢のような惨状に、デッカーら捜査陣は怒りと動揺を隠せなかった。そんななか、犯人らしき男もその場で死亡しているのが見つかる。辞めさせられた元バーテンダー。どうやら犯行後に自殺したらしい。特定の誰かを狙った計画的犯行か、それとも衝動的なものなのか。動機は? デッカーは犯人と被害者たちの接点を調べ始める。好評、リナ&デッカー・シリーズ第十弾。

『友だち、恋人、チョコレート』/Friends, Lovers, Chocolate

アレグザンダー・マコール・スミス(Alexander McCall Smith)/柳沢由実子・訳

創元推理文庫/定価987円(税込)/1月22日/ISBN:978-4-488-28003-1

イザベル・ダルハウジーは、エディンバラに住む〈応用倫理学ジャーナル〉誌の編集長。ある日姪が営むデリカテッセンで、一人の男性が話しかけてきた。心臓移植を受けて以来、身に覚えのない映像がよみがえってくるというのだ。ドナーの記憶なのか? 得意の哲学的思考と行動力で、試行錯誤しながら謎を解こうとするイザベル。イタリア男の誘惑や、友人以上恋人未満のジェイミーへの想いに揺れつつ真相に迫るが……。シリーズ第2弾。