猛き海狼（上・下）／An Honorable German(2009)
チャールズ・マケイン(Charles McCain)/高見浩訳
定価：各660円（税込）／刊行日：2010年12月１日
ISBN：978-4-10-217781-5/217782-2
シュペー号からUボートまで——。
若きドイツ海軍将校の死闘！
第二次世界大戦勃発——。ドイツ海軍中尉マックス・ブレーケンドルフは、装甲艦グラーフ・シュペー号の当直士官として南大西洋の哨戒に出る。ラングスドルフ艦長の指揮の下、同艦は英国艦船を相手に赫々たる戦果を上げる。だが、その先には非情な運命が待ち受けていた……。構想二十余年。アメリカ人作家が綿密な取材をもとに、史実に即して若き独軍将校の戦いを描く異彩の軍事巨編。
●チャールズ・マケイン公式サイト→ http://www.charlesmccain.com
チャールズ・マケイン（Charles McCain）1955年、アラバマ州モービル生れ。テュレイン大学卒業。幼い頃から歴史、特に軍事史に興味を抱き、『猛き海狼』の第一稿は1980年代前半に書き上げる。以後、鬱病及び癌との闘いを経て、2009年、53歳にして作家デビュー。現在、ワシントンＤＣ在住。
高見 浩（たかみ ひろし）東京生れ。出版社勤務を経て翻訳家に。主な訳書に『ヘミングウェイ全短編』『日はまた昇る』『武器よさらば』『ハンニバル』『サラの鍵』など。著書に『ヘミングウェイの源流を求めて』がある。
『北極海レアメタルを死守せよ』（上・下）／Arctic Drift (2008)
クライブ・カッスラー＆ダーク・カッスラー（Clive Cussler & Dirk Cussler）／中山善之・訳
新潮文庫／定価：本体上＝629円 下＝629円（税別）
ISBN：上巻＝978-4-10-217045-8 下巻＝978-4-10-217046-5
ダーク・ピット・シリーズ第20弾！
カナダの議員が小型帆船で帆走中に謎の死を遂げた。地球温暖化が危機的な状況のなか、それを止めることも夢ではない人工光合成装置の開発目前に、その研究室が何者かに爆破
された。海洋上の事故をめぐり、アメリカとカナダの緊張が一気に高まった——。ＮＵＭＡ長官ダーク・ピットは、最悪のシナリオを回避すべく、あるレアメタルに注目する。
早速調査を開始したピットは、ヒントになりそうな過去の航海を探し出す。時は19世紀半ば。大西洋から北回りで太平洋に抜ける、幻とまでいわれた“北西航路”を発見するため、二隻の帆船がイギリスを出港したという。史料によれば、その船は銀色に光る謎の鉱物を積んでいたらしいが、航海は失敗に終わり消息も不明。ピットは船が沈んだとされる北極海へと向かう。
●クライブ・カッスラー公式サイト→ http://www.clive-cussler-books.com/
クライブ・カッスラー（Clive Cussler）1931 年、合衆国イリノイ州生れ。テレビ界から作家に転身し、1973年に『海中密輸ルートを探れ』でデビュー。以後、ダーク・ピット・シリーズで世界的ベストセラー作家となる。沈船の引き揚げという趣味が高じて、自著の印税を元にＮＵＭＡ（国立海中海洋機関）を設立。これまで沈没・行方不明になった多くの艦船を発見している。また、名車の収集家としても有名。
中山善之（なかやま よしゆき）1935年、北海道生れ。慶應義塾大学卒業。タイム・ライフ日本支社勤務後、翻訳家に。ダーク・ピット・シリーズ全点ほか訳書多数。
