『ミステリーズ!』vol.46 APRIL 2011

東京創元社(雑誌)/定価1260円(税込)/4月9日/ISBN:978-4-488-03046-9

■魅惑の読切短編大集合!

・ファン待望の復活、〈助産師探偵の事件簿〉最新作。青井夏海「払ってください」

・探偵ジョー・ヴェニスが出会った女性について描く、木村二郎「タイガー・タトゥーの女」

・『アルバトロスは羽ばたかない』で話題の著者・最新短編。七河迦南「冷たいホットライン」

・注目の若手作家最新作、似鳥鶏「家庭用事件」

■ドイツが生んだ鬼才、フェルディナント・フォン・シーラッハ本誌初登場。実際の事件から着想した魅惑のミステリ『犯罪(仮)』より一挙二作先行掲載&著者エッセイ(酒寄進一・訳)

F・V・シーラッハ「棘」「タナタ氏の茶碗」

F・V・シーラッハ「フォン・シーラッハのベルリン讃歌」(エッセイ)

■特別企画 北原尚彦「ホームズ書録 新発掘!『バスカヴィル家の犬』最古の邦訳」

■好評連載最終回 新野剛志〈ラブホリックの事件簿〉ほか

『嘆きのテディベア事件』/The Mournful Teddy

ジョン・J・ラム(John J. Lamb)/阿尾正子・訳

創元推理文庫/定価1029円(税込)/4月21日/ISBN:978-4-488-26404-8

わたしはブラッドリー・ライオン。元殺人課の刑事だ。勤務中の怪我のせいで刑事を辞め、テディベア作家である妻と共に田舎町で暮らしている。今日は妻の晴れ舞台“テディベア・フェスティバル”の日。世界一貴重な“嘆きのテディベア”もオークションに出るらしい。だが出発直前、わが家の敷地で死体が発見された。わたしは殺人と判断したが、保安官は事故と断定。なぜ? テディベア大好き元刑事と愛妻のおしどり探偵シリーズ第一弾。解説=杉江松恋