死の同窓会Crosscut (2005)

 メグ・ガーディナー(Meg Gardiner)/杉田七重・訳

 集英社文庫/定価1050円(税込)/2011年5月20日発売


「故郷」、「被曝事故」、「お腹の子」……。

この3つのキーワードが織り成す、戦慄の物語とは?

 売れないSF作家エヴァン・ディレイニーが、ダメダメぶり全開で奔走するジェットコースター・サスペンスのシリーズ第4弾。ハイスクールの同窓会に出席するため、15年ぶりに故郷チャイナ・レイクに戻ってきたエヴァン・ディレイニー。彼女はそこで、同窓生らが次々と亡くなっている事実を知る。病死や事故死など、一見関連性のない同窓生の死——死者がみな、20年近く前に軍の施設で起こった被曝事故に巻き込まれたメンバーだったということ以外は……。そして同窓会の夜、新たに惨殺事件が発生。事態は連続殺人事件へと発展、しかも狙われているのは同窓生の中でも「母」や「妊婦」ばかりだった。

 事件の真相はいかに!?

 著者メグ・ガーディナーの、読者を揉みくちゃにするようなハイテンション感は相変わらず。でも、2005年に書かれたこの作品は、奇しくも3・11後の日本が直面しているキーワードをたぶんに含んでいることに気づきます。そのタイミングに、編集作業はだいぶ進んでいたけれども、刊行を先に送ろうかと悩みました……。が、この作品から浮き出てくるテーマは「愛と正義を貫く者は(たとえ普段はへなちょこでも)、どんなトラブルも必ず乗り越えられる」なのでは? と思い直しました。キャスターの安藤優子さんがコメントを寄せてくれたように、メグ・ガーディナー作品が与えてくれる勇気を、ぜひ感じてください。

なお、下記にてメグが彼女らしい言葉で日本への哀悼の意を示しています:

http://meggardiner.wordpress.com/2011/03/21/writing-about-the-earthquake-and-tsunami

メグ・ガーディナー公式サイトhttp://www.meggardiner.com/

Meg Gardiner discusses her two well known characters Jo Beckett and Evan Delaney

担当編集者による特製力作リリース(3ファイル/画像クリックでPDFファイルを別窓でひらきます)

  

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