『キャロットケーキがだましている』/CARROT CAKE MURDER

ジョアン・フルーク(Joanne Fluke)/上條ひろみ・訳

定価903円(税込)/09年10月20日/ISBN: 978-4-86332-185-4

相変らずお菓子づくりや人付き合いに忙しいハンナ。今回は共同経営者のリサとその夫ハーブの親戚百人が集まる大パーティのお手伝いもあって、てんてこまい。あんまりかまってやれないせいか、愛猫モシェもまた様子が変だし……。それでも、リサたちにはうれしい驚きがあった。長いあいだ行方不明になっていたガス叔父が、ひょっこり帰ってきたのだ!

だが再会を喜ぶまもなく、ハンナはガスの死体を発見する羽目に。事件を解決するのは当然彼女の役目とばかり、人々はハンナの元へ次から次へとやってきて、意外な情報をもたらしてくれるのだけれど——。好評シリーズ、ついに10巻目!

『炎の古城をあとに』/LIE BY MOONLIGHT

アマンダ・クイック(Amanda Quick)/高田恵子・訳

女教師のコンコーディアは、設立されたばかりの怪しげな寄宿学校から、生徒である4人の可憐な少女を連れ出すことにした。さまざまな状況証拠から、学校の真の目的が少女たちを高級娼婦に仕立て上げることだと確信したからだ。逃げる途中の彼女たちに救いの手を差し伸べたのは、アンブローズという名の私立探偵。彼の家に匿われているうちに、コンコーディアと彼はたがいに相手に魅了されていく。だが、学校を経営するロンドンの暗黒街の男が、少女たちを奪還すべく姦計を企てていた! 19世紀の英国を舞台に巨匠クイックが贈るヒストリカル・ロマンスの新たなベストセラー。

『ウィンストン家の伝説 黒き髪の誘惑者たち』/THE WINSTON BROTHERS

ローリ・フォスター(Lori Foster)/石原未奈子・訳

バーを営むウィンストン兄弟は揃いも揃って黒髪のハンサム、独身生活を謳歌していた。今度開催するフォトコンテストで優勝すれば長男コールとデートできるとあって、店は女性客で賑わっている。彼に片想いしながらも毎晩店でココアを頼むだけ。そんな内気なソフィーは、奔放なふたごの妹になりすましコンテストに応募することを思いつくが……。次男チェイスはソフィーの親友アリソンの彼を求める心の声がなぜだか聞こえてきて……。さらに末っ子マックにも渋々受けた下着モデルの仕事である出会いが……。 “ウィンストン家の呪い”なる謎めいた運命が導く兄弟それぞれの恋模様。『流浪のヴィーナス』の主人公三男ゼーンも登場!

『迷える彼女のよくばりな選択』/THE MANNY

ホリー・ピーターソン(Holly Peterson)/松井里弥・訳

定価987円(税込)/09年10月20日/ISBN: 978-4-86332-186-1

ニューヨークの大手テレビ局で看板ニュース番組のプロデューサーとして手腕を奮うジェイミー。夫は上流階級出身で超一流のやり手弁護士、住まいはパーク街の高級マンション。一見華やかでなに不自由ない暮らしに見えるけれど、実際は甘やかされた金持ちの夫に振りまわされ、キャリアの雲行きも怪しく、最近人生に行き詰まりを感じている。そんなある日、彼女はセントラルパークで年下の魅力的な青年ピーターと出会う。正直で自由な彼の生き方に憧れるも“現実”はそう甘くない。だがある事件を機にジェイミーは否応なく選択を突きつけられることに……。迷えるすべての女性に贈る意欲作!