先日行われた翻訳ミステリー大賞の贈賞式&コンベンション、このサイトをご覧の方はいらしていただけたでしょうか。レポートのリンク集もアップされたことですし、そんなに詳しく語る必要もかいかもしれませんが、少しだけご報告です。
大きな企画はいろいろなところで書かれるでしょうから、私はクイズ大会なるものについて書かせてもらおうと思います。この企画、開始時間がなんと午前1時少し前。部屋ごとの企画も終わった後ですから、当然お酒が入っております。クイズを始めるよー、という段になっても、床に座布団を敷いて寝ている方もいらっしゃるという、なんというか、自由な感じでした。私はカメラ係でしたので、寝顔を撮ってこっそり楽しもうかしら、とも思ったのですが自粛。白石朗氏、小山正氏、マルタの鷹協会代表者、SRの会代表者、東京創元社M氏、ミステリマガジン編集長をリーダーとした、6つのチームに分かれて行われました。各チームには6名ずつのメンバー。ということは、おお、40人近くも参加していたことになりますね。
出題されたものを、少しだけご紹介しましょう。
○タイトルに数字の入っている翻訳ミステリーをできる限り挙げてください。
制限時間5分間、いい年した大人たちが画用紙にかじりついて、ああでもないこうでもないと話し合っている姿は壮観です。間違ったタイトルを読み上げると、川出正樹氏から容赦ないチェックが入っていました。
○タイトルに「黒」という文字が入っている翻訳ミステリーをできる限り挙げてください。
こちらは制限時間3分。一問目で要領がわかったのか、みなさん、さらにヒートアップ。シンキングタイムの途中で思わず声を張り上げて答えを言ってしまう方もいらっしゃいました(笑)。
○タイトルに四文字熟語以上のものが含まれている翻訳ミステリーを挙げてください。「殺人」「事件」「殺人事件」は使用不可。
これは、私がカメラ係でよかったと思った問題です。だって、『夜勤刑事』しか思いつかなかったんですもん。各チームとも5作品を発表したのですが、他のチームとかぶると減点です。
○翻訳ミステリーイントロドン!
冒頭の文章を聞いてタイトルを答えます。誰がわかるんだそんなもん! と思いつつ、ここらへんで私は完全に戦意喪失いたしました。でも、改めて聞いてみると特徴的なものも多くて、わかる方がちゃんといらっしゃるんですよねー。
○直訳された原題を聞いて、正しいタイトルを答えましょう。
たとえば、「死ぬように予約されています」。さてなんでしょう? 答えは下に書影をはりつけておきます。
○ジェスチャーゲーム
ジェスチャーで表わしている作品は何か、あてます。『ママは何でも知っている』なんてどうやってやればいいんでしょう。ちなみに、ジェスチャーをした方々の写真は、全員分撮ってあります。うふふ。
優勝チームには、各出版社からのすてきなお土産がありました。レアものもかなり入っていたはずです。ちょっと羨ましかったです。クイズ終了時刻は午前2時半。みなさんの知識だとか、前のめりっぷりに驚きどおしでした。0時を回ってからのものだとは思えません。
贈賞式の様子、小鷹信光×逢坂剛対談、田口俊樹×白石朗×越前敏弥鼎談、各部屋のリポートは、4月24日発売のミステリマガジン6月号に掲載します。当日録音した音源のテープ起こしを、現在必死ですすめております。でもねえ……載せられなそうな話も多いのですよ。若干の下ネタとか(リンク集にあるレポートでは書いてありましたね!)、生々しすぎる裏話とか。えーと、とりあえず私はすべてを文字にして、編集長の指示を仰ぎたいと思います。全部知りたいよ! という方、ぜひぜひ、来年は会場におこしくださいませ。