『僧正殺人事件【新訳版】』/The Bishop Murder Case

S・S・ヴァン・ダイン(S. S. Van Dine)/日暮雅通・訳

創元推理文庫/ 定価945円(税込)/4月11日/ISBN: 978-4-488-10314-9

だあれが殺したコック・ロビン? 「それは私」とスズメが言った──。四月のニューヨーク、この有名な童謡の一節を模した不気味な殺人事件が勃発した。マザー・グース見立て殺人を示唆する手紙を送りつけてくる“僧正”の正体とは? 史上類を見ない陰惨で冷酷な連続殺人に、心理学的手法で挑むファイロ・ヴァンス。江戸川乱歩が称讃し、後世に多大な影響を与えた至高の一品。解説=山口雅也

『夜の試写会』/Double-Crossing Delancey and Other Stories

S・J・ローザン(S. J. Rozan)/直良和美・訳

創元推理文庫/定価945円(税込)/4月11日/ISBN:978-4-488-15310-6

中国系女性のリディア・チンと、中年の白人男性ビル・スミス。対照的なふたりの私立探偵の活躍を収めた、日本オリジナル短編集。ふたりが協力して殺人の容疑者を罠にかける「夜の試写会」、リディアと詐欺師のやり取りを描くMWA(アメリカ探偵作家クラブ)最優秀短編賞受賞作「ペテン師ディランシー」、ビルが高校生バスケットボール選手の死を探る「ただ一度のチャンス」など、現代私立探偵小説の粋、全7編を収録。

『死者の館に』/Mansions of the Dead

サラ・スチュアート・テイラー(Sarah Stewart Taylor)/野口百合子・訳

創元推理文庫/定価1365円/4月22日/ISBN:978-4-488-27005-6

一人の若者が殺害された。両腕をベッドの支柱に縛りつけられ、風変わりなブローチをつけていた。それが服喪用装身具だと気づいたクイン刑事は、大学で教鞭をとるスウィーニーに助力を求めた。ところが死亡した若者は彼女のゼミの生徒で、名門パトナム家の一員であることが判明。ジュエリーの出所に興味を覚えたスウィーニーは、被害者の兄に心惹かれつつ調査をはじめる。死と象徴に彩られた、芸術史家スウィーニー・シリーズ第二弾。

『風船を売る男』/The Baloon Man

シャーロット・アームストロング(Charlotte Armstrong)/近藤麻里子・訳

創元推理文庫/定価1050円(税込)/4月28日/ISBN:978-4-488-26304-1

ある朝、台所にいたシェリーに夫が突然襲いかかり、あおりで息子のジョニーが重傷を負った。作家志望の夫ウォードは、働くどころか作品を発表することもなくドラッグ漬けの怠惰な日々。ジョニーの入院先に現れたウォードの父エドワードはシェリーの言い分を聞きもせず、二人を離婚させ孫は自分が引き取ると宣言、ジョニーの養育権をめぐる闘いが始まった。看病に通うためシェリーが病院向かいの下宿に移ったところ、エドワードに因果を含められた男も下宿人として入り込み、シェリーを貶める画策を始める。そうとは知らないシェリーに罠が迫って……。

『バセンジーは哀しみの犬』/This Dog for Hire

キャロル・リーア・ベンジャミン(Carol Lea Benjamin)/阿部里美・訳

創元推理文庫/定価1029円(税込)/4月28日/ISBN:978-4-488-29302-4

私の名前はレイチェル・アレグザンダー。私立探偵。相棒のダシールは筋肉質の闘犬だ。そんな私たちのもとに、殺された友人の犯人捜しの依頼が舞い込んだ。被害者はゲイの画家で、警察は同性愛者への虐待事件と見ているらしい。だが、被害者の愛犬が消えていた。犬の利権がらみの可能性もある。私はもとドッグトレーナーの過去を武器に調査にあたった。シェイマス賞最優秀処女長編賞受賞。コンビ探偵アレグザンダー&ダシール第一弾。