『カストロ謀殺指令』(上・下)/The Betrayal Game

デイヴィッド・L・ロビンズ(David L. Robbins)/村上和久・訳

新潮文庫/定価:本体各590円(税別)/

ISBN:上巻=978-4-10-221930-0 下巻=978-4-10-221931-7

完全無欠な暗殺計画。歴史を変えた一発の銃弾!

 毒殺、爆殺、刺殺、射殺……。1961年、革命後のキューバではカストロを狙った様々な試みが繰り返し企てられたが、すべて未遂に終わっていた。そんな折、研究のためハバナを訪れていた暗殺史の専門家ラメック教授にCIAが接触。完全無欠な暗殺計画に加担するよう脅される。弱みを握られ、しぶしぶ同意したラメックだったが、彼をキューバの秘密警察の監視下に置かれていた——。

 ラメックはソ連から来た狙撃手の訓練、さらにはボツリヌス菌のカプセルの運び屋をCIA局員から命じられる。ソ連も何らかの形でこの計画に絡んでいるのか? 手段は射殺なのか、それとも毒殺なのか? アメリカでは反カストロ派の亡命キューバ人が祖国奪還のため蠢動している。詳細を知らされていないラメックは、敵味方もわからぬまま歴史が大きく動く瞬間へと引き寄せられる。

 任務を遂行する驚きの犯人とは? 史実を基にしたサスペンス巨編!