卵をめぐる祖父の戦争/City of Thieves

デイヴィッド・ベニオフ(著)/田口 俊樹(訳)

ISBN:978-4-15-001838-2/刊行日:2010/08/06

定価1,680円(税込)/ハヤカワ・ミステリ1838

全米30万部のベストセラー! 戦争の愚かさと、逆境に抗ってたくましく生きる若者たちの友情と冒険を描く傑作歴史エンタテインメントの大傑作

「ナイフの使い手だった私の祖父は十八歳になるまえにドイツ人をふたり殺している」作家のデイヴィッドは、祖父のレフが戦時下に体験した冒険を取材していた。ときは一九四二年、十七歳の祖父はナチスドイツ包囲下のレニングラードに暮らしていた。軍の大佐の娘の結婚式のために卵の調達を命令された彼は、饒舌な青年兵コーリャを相棒に探索に従事することに。だが、この飢餓の最中、一体どこに卵なんて?

秘められた貌/High Profile

ロバート・B・パーカー(著)/山本 博(訳)

ISBN:978-4-15-178652-5/刊行日:2010/08/06

定価924円(税込)/ハヤカワ・ミステリ文庫

発見された死体はテレビスター! 全米が注目し、パラダイスの町はパニックに。警察署長ジェッシイ・ストーン+女性探偵サニー・ランドルの話題作

公園の木から吊り下げられていたのは、テレビの人気スターの射殺死体だった。たちまちマスコミが殺到し、知事までが捜査に介入してくる。やがて第二の死体が発見され、捜査は難航のきざしを見せ始めた。いっぽうジェッシイのもとには、前妻のジェンがストーカーに狙われていると泣きついてくる。捜査で身動きの取れないジェッシイは、恋人の私立探偵サニー・ランドルにこの件を託す……

サマータイム・ブルース[新版]/Indemnity Only

サラ・パレツキー(著)/山本 やよい(訳)

ISBN:978-4-15-075370-2/刊行日:2010/08/06

定価987円(税込)/ハヤカワ・ミステリ文庫

わたしのボスは、わたしだけ。私立探偵V・I・ウォーショースキーの熱き戦いの幕が開く

料金は一日125ドルと必要経費。報告書は作成しますが、調査方法の指図はお受けしません——夜遅くに事務所を訪れた男は、息子の恋人の行方を捜してくれと依頼する。簡単な仕事に思えたが、訪ねたアパートで出くわしたのはその息子の射殺死体だった。依頼人が被害者の父親ではないことも判明し、さらには暗黒街のボスが脅迫を……圧力にも暴力にも屈しない私立探偵V・I・ウォーショースキーの熱い戦いが始まった! 多くの女性たちに勇気を与え、励ましてきた人気シリーズの第一作。翻訳をリニューアルし、新たに解説を付した新装版で登場!

ヒーローの作り方 ミステリ作家21人が明かす人気キャラクター誕生秘話/The Line Up

オットー・ペンズラー(編) /コリン・デクスター(著)/ロバート・B・パーカー(著) /イアン・ランキン(著)/

マイクル・コナリー(著)/ジェフリー・ディーヴァー(著)/ケン・ブルーウン(著)/デイヴィッド・マレル(著) /ローラ・リップマン(著)

ISBN:978-4-15-209152-9/刊行日:2010/08/21

定価2,835円(税込)/46判上製単行本

スペンサー、モース警部、リンカーン・ライムはいかにして生まれたか? 現代を代表する21人の作家が、人気キャラクター誕生の秘密を明かす、必読のエッセイ集。アメリカ探偵作家クラブ賞受賞作。

ツーリスト 沈みゆく帝国のスパイ(上・下)/The Tourist

オレン・スタインハウアー(著) /村上 博基(訳)

ISBN:978-4-15-041224-1/ISBN:978-4-15-041225-8

刊行日:2010/08/25/定価各840円(税込)

ハヤカワ文庫NV

「ジョン・ル・カレ以降に書かれた最高のスパイ小説だ」スティーヴン・キング絶賛! ジョージ・クルーニー映画化決定!

「ツーリスト」それは、CIAがアメリカの覇権維持を目的に世界中に放った凄腕のエージェント。過去も、決まった名もたない者たち。元ツーリストのミロは現役を退き、妻子と暮らしていた。だが、機密漏洩が疑われる親友の調査を命じられ、最前線に舞い戻る。親友の無罪を信じながらも、彼は監視を開始するのだった。不確かな新世界秩序の下で策動する諜報機関員の活躍と苦悩に描く、新世紀スパイ・スリラー。

レクイエムの夜/A Trace of Smoke

レベッカ・キャントレル(著)/宇佐川 晶子(訳)

ISBN:978-4-15-178901-4/刊行日:2010/08/25

定価945円(税込)/ハヤカワ・ミステリ文庫

ブルース・アレグザンダー記念歴史ミステリ賞受賞、バリー賞およびマカヴィティ賞にノミネート中の話題作。

心臓を刺されて死んだ若い男。警察署の〈身元不明死体の廊下〉に張り出されていた写真の一枚に、わたしは弟を見つけた。美貌の女装歌手として愛されていた弟はなぜ殺されたのか? この手で絶対に殺人犯を突き止める。そう決意してひそかに調べはじめたものの、わたしの息子だと主張する謎の幼い少年アントンが現われたことにより、社会の裏にうごめく様々な思惑と対峙することに——。事件記者ハンナを主人公に、ナチス政権前夜のベルリンに展開する慟哭のミステリ。

愛書家の死/The Bookwoman’s Last Fling

ジョン・ダニング(著) /横山啓明(訳)

ISBN:978-4-15-170410-9/刊行日:2010/08/25

定価1,050円(税込)/ハヤカワ・ミステリ文庫

古書薀蓄に加えて競馬への愛も詰まった人気シリーズの異色作。

ある馬主が死に、その右腕だった男に呼ばれた古書店主クリフ。馬主の20年前に死んだ妻が長年かけて集めた蔵書を鑑定し、彼女の死後何者かに盗まれた蔵書の一部の行方も突き止めてほしいと言う。だが、盗まれた本が市場に出回った形跡はなく……深まる謎を解こうとするクリフは競馬界と古書界を行き来しながら、本を愛した一人の女性の人生へと踏み込んでいく。