ヴェロシティ(上下)/Velocity(2005)
ディーン・クーンツ(Dean Koontz)著/田中一江訳
講談社文庫/定価・上下各880円(税込)/発行年月日:2010/10/15
ISBN(上):978-4-06-276684-5 ISBN(下):978-4-06-276793-4
巨匠D・クーンツが描き出す“最凶の恐怖”
誰を殺すか、おまえが選べ。
1通の脅迫状から死のゲームは始まった。
おまえがこのメモを警察にとどけて事件にしないと、ナパ郡のどこかで金髪美人の学校教師が死ぬことになる。おまえがこのメモを警察にとどけたら、こんどは、せっせと慈善活動にいそしんでいるばあさんを殺す。6時間以内に決断しろ。どちらを選ぶかは、おまえしだいだ。——犯人からの最初のメモ
カリフォルニアのナパ・ヴァレーでバーテンとして働くひとりの男。昏睡状態となった婚約者を見守りながら、他人と極力かかわらずに暮らすビリーの日常は、1通の不審な手紙から揺らぎ始めた。それは殺人予告であり、否応なしに犠牲者を彼に選ばせる脅迫状……。巧妙に仕組まれた恐怖のゲームが幕を開けた。
周到に仕掛けられた罠。彼に勝機はあるか?
残忍、冷酷、極めて知的。見えない敵は嘲笑う。逃げ場は、ない。
正体不明の犯人の予告通りに、連続殺人は正確に実行されていく。事件の容疑者をビリーに仕立て上げるような痕跡を、用意周到に残しながら。残虐さと恐るべき知性を兼ね備えた殺人者はいったい何者なのか。状況は絶体絶命。恐怖はどこまでも速度(ヴェロシティ)を増していく ——。クーンツ・ワールドに満ちた傑作ミステリ。
●ディーン・クーンツ公式サイト(英語)→http://www.deankoontz.com/
●Velocity by Dean Koontz — Trailer(英語)
警視の覚悟/Water Like a Stone(2007)
デボラ・クロンビー(Deborah Crombie)著/西田佳子訳
講談社文庫/定価・1,140円(税込)/発行年月日:2010/10/15
乳児の遺体が語る、親の哀しみ。もう1つの犯罪
ティーンエイジャーの性と恋、ナロウボートの住人たちと運河での悲しい出来事。
子どもたちの危機に、キンケイドとジェマのカップルが挑む。
亡き元妻と住んでいた息子・キットの親権も得て、警視キンケイドの一家は真の家族になりつつある。一家はキンケイドの故郷に里帰り。キットは従姉・ラリーに恋心を抱く。そこに乳児の遺体が見つかり、新たな殺人事件も発生。ラリーの友人の事故死にも疑惑が生じる。子どもが標的になる時、親ができることとは?
●デボラ・クロンビー公式サイト→http://www.deborahcrombie.com/