『殺す手紙』/La Littre qui tue

ポール・アルテ(著)/平岡 敦(訳)

ISBN:978-4-15-001840-5/刊行日:2010/10/08

定価1,365円(税込)/ハヤカワ・ミステリ

密室不可能犯罪の巨匠が新機軸に挑んだ、巻き込まれ型サスペンスの傑作

空襲の焼け跡にある空き家へ行き、指定の時刻ちょうどにランタンを灯してほしい。そして何が起こっても、決して逆らってはいけない……親友からラルフに届いた奇妙な手紙。友の正気を疑いつつも、事情があるものと察したラルフは指示通り夜の町へ出た。だが問題の空き家に警官が踏み込んで来たのを皮切りに、あっという間に事件の連続に巻き込まれてしまう。奇妙なパーティーに紛れ込み、空襲で死んだ自分の妻を見かけ、ついには殺人事件が! 不可能犯罪ものの名手がストーリーテリングの才を発揮するサスペンス

『謝ったって許さない』/A Bad Day for Sorry

ソフィー・リトルフィールド(著)/嵯峨 静江(訳)

ISBN:978-4-15-179001-0/刊行日:2010/10/22

定価882円(税込)/ハヤカワ・ミステリ文庫

クズ男の始末はお任せ! だが今度の敵はヤバすぎる…… 最高に熱くてハッピーなママ・クライム・アクション 

ミシンと手芸の店を営むステラおばさんの裏稼業、それは女性を苦しめるクズ男に過激な天誅を下すこと! ある日、以前助けたことのある若妻クリッシーが、子供を別居中の夫にさらわれたと泣きついてきた。どうやら徹底的なお仕置きが必要ね——だが、その夫は怪しげな犯罪組織と関わっているようで……ヤバい奴らを向こうに回し、ステラとクリッシーの熱い戦いが始まった!! タフな毎日を生き抜く女性たちへ、主婦作家が贈る応援歌! 2010年アンソニー賞最優秀新人賞受賞作。

『森へ消えた男』/The Poacher’s Son

ポール・ドイロン(著)/山中 朝晶(訳)

ISBN:978-4-15-178951-9/刊行日:2010/10/08

定価945円(税込)/ハヤカワ・ミステリ文庫

メイン州の自然を躍動に満ちて描き上げた、ハイスピード・アウトドア・サスペンス——C・J・ボックス

メイン州の森の若き猟区管理官マイクの留守番電話に、ある夜疎遠だった父からの伝言が残されていた。息子を捜す切迫した声——翌朝マイクは父が殺人の容疑者となったことを知る。密猟をはじめ軽犯罪の常習犯である父だが、殺人者ではないはずだ。森へと逃げ込んだ父の無実を信じ、必死の調査を続けるマイクの思いは報われるのか? 父子の葛藤と青年の成長の物語の中に、自然と人間への愛が深く息づく感動のサスペンス!

『時の地図』上・下/El Mapa del Tiempo

フェリクス・J・パルマ(著)/宮崎 真紀(訳)

ISBN:978-4-15-041227-2/刊行日:2010/10/08

定価各840円(税込)/ハヤカワNV文庫

スペインで話題沸騰!仕掛けに満ちた驚愕の小説

1896年ロンドン。恋人を切り裂きジャックに惨殺され、大富豪の息子アンドリューは、失意の底にあった。彼は、西暦2000年へのタイムトラベル・ツアーを催す時間旅行社を訪ねた。時間をさかのぼり、切り裂きジャックから恋人を救おうというのだ。だが旅行社は過去には行けず、彼は小説『タイム・マシン』を発表したH・G・ウエルズの力を借りることに。一方、上流階級の娘クレアは、2000年へのタイムトラベルに参加するが……