『最後の音楽』/Exit Music (2007)

イアン・ランキン(著)/延原 泰子(訳)

ISBN:978-4-15-001841-2/刊行日:2010/11/10

定価2,205円(税込)/ハヤカワ・ミステリ

〈ハヤカワ・ミステリ1841〉クリスマス近づく夜、エジンバラ城脇の寂しい道で、ひとりの男が撲殺された。被害者は、ロシアから逃れてきた亡命詩人。引退を翌週に控えたリーバスは、なんとしても事件を解決せねばと焦る。捜査線上にはあの宿敵カファティの影も浮かんできた。しかし外交と政治の迷路にはまり、思うように捜査は進まない。最終日は容赦なく迫ってくる。そしていつものごとく直感を信じ、自分流に行動するリーバスに、まさかの厳しい処分が…。リーバスは有終の美を飾れるのか?イギリス・ミステリ界が誇る孤高の刑事、最後の事件。

『盗まれた貴婦人』/Painted Ladies (2010)

ロバート・B・パーカー(著)/加賀山 卓朗(訳)

ISBN:978-4-15-209173-4/刊行日:2010/11/10

定価1,995円(税込)/ハヤカワ・ノヴェルズ(46判上製単行本)

スペンサー、歴史の闇に挑む! 原点回帰のハードボイルド・アクション

17世紀の名画『貴婦人と小鳥』が美術館から盗まれた。犯人からは絵に身代金を払えとの要求があり、美術史教授プリンスが受け渡しに向かうことになる。その護衛を務めることになったスペンサーだったが、受け渡しは悲惨な失敗に終わった! 絵は戻らず、プリンスは命を落としてしまう。

スペンサーは依頼料を美術館に返し、自らの手で事件に片をつけるべく動き出した。調査の糸口を探し、美術館の顧問弁護士や絵の保険を受けていた保険会社の請求担当者、さらにプリンスの教え子らに聞き込みを試みるものの、事件の全容は杳として知れない。そんな中、スペンサーのオフィスを武装した男たちが襲撃する。間一髪、スペンサーが撃退した彼らの腕には、奇妙なことにアウシュヴィッツの強制収容所でユダヤ人捕虜に彫られたものと同じ刺青が……。点と点とをつなぐ線、それは『貴婦人と小鳥』のたどってきた激動の来歴そのものに隠されていた——。 シリーズ初期を思わせるアクションとサスペンスに満ちた注目作。

『そして誰もいなくなった』/And Then There were None (1939)

アガサ・クリスティー(著)/青木 久惠(訳)

ISBN:978-4-15-131080-5/刊行日:2010/11/10

定価798円(税込)/クリスティー文庫

アガサ・クリスティー生誕120周年記念 新訳版が期間限定カバーで登場 無気味に流れる童謡の調べに乗り、孤島に招かれた人々が、一人また一人と殺されてゆく

その孤島に招き寄せられたのは、たがいに面識もない、職業や年齢もさまざまな十人の男女だった。だが、招待主の姿は島にはなく、やがて夕食の席上、彼らの過去の犯罪を暴き立てる謎の声が……そして無気味な童謡の歌詞通りに、彼らが一人ずつ殺されてゆく! 強烈なサスペンスに彩られた最高傑作! 新訳決定版! (解説 赤川次郎/装幀 真鍋博[1976年4月刊行のハヤカワ・ミステリ文庫『そして誰もいなくなった』の装画を復刻しました])

『五匹の子豚』/Five Little Pigs (1943)

アガサ・クリスティー(著)/山本 やよい(訳)

ISBN:978-4-15-131021-8/刊行日:2010/11/10

定価903円(税込)/クリスティー文庫

アガサ・クリスティー生誕120周年記念 新訳版が期間限定カバーで登場

名探偵の前に立ちはだかる時間の壁

16年前、高名な画家だった父を毒殺した容疑で裁判にかけられ、獄中で亡くなった母。でも母は無実だったのです……娘の依頼に心を動かされたポアロは、事件の再調査に着手する。当時の関係者の証言を丹念に集める調査の末に、ポアロが探り当てる事件の真相とは? 過去の殺人をテーマにした代表作を最新訳で贈る! (解説:千街晶之/装幀:真鍋博[1977年2月刊行のハヤカワ・ミステリ文庫『五匹の子豚』の装画を復刻しました])

■アガサ・クリスティー攻略作戦 第二十一回(『五匹の子豚』の回)はこちらをクリック

『アースバウンド—地縛霊—』/Earthbound (1989)

リチャード・マシスン(著)/尾之上 浩司(訳)

ISBN:978-4-15-041229-6/刊行日:2010/11/25

定価861円(税込)/ハヤカワ文庫NV

〈巨匠中の巨匠マシスンが放つ、本格ゴースト・ホラー〉その家に入ってはいけない! 美しき恐怖が待っているから。『アイ・アム・レジェンド』『運命のボタン』の巨匠が紡いだ、幻の名作

夫の不倫で険悪になった夫婦関係を修復しようと、かつてハネムーンで訪れたローガンビーチに別荘を借りたクーパー夫妻。だが妻のエレンはその家にただならぬものを感じる。いっぽう夫のデイヴィッドは、エレンの外出中に突然訪ねて来た若い美女マリアンナと知り合いになった。あからさまに誘惑するマリアンナに魅かれるデイヴィッド。だが近くに住む老婦人の話がすべてを一変させた……巨匠が描く、本格ゴースト・ホラー

『騙す骨』/Skull Duggery (2009)

アーロン・エルキンズ(著)/青木 久惠(訳)

ISBN:978-4-15-175111-0/刊行日:2010/11/25

定価882円(税込)/ハヤカワ・ミステリ文庫

〈スケルトン探偵シリーズ〉メキシコののどかな村で見つかった、少女の白骨、ミイラ化死体の銃創、先住民の古い骨が隠す秘密とは?

妻ジュリーの親族に招かれ、メキシコの田舎を訪れたギデオン夫婦。だが平和なはずのその村では、不審な死体が二体も見つかっていた。銃創があるのに弾の出口も弾自体も見当たらないミイラ化死体と、小さな村なのに身元が全く不明の少女の白骨死体だ。村の警察署長の依頼で鑑定を試みたギデオンは次々と思わぬ事実を明らかにするが、それを喜ばぬ何者かが彼の命を狙い……スケルトン探偵が一片の骨から迷宮入り寸前の謎を解く。