アンティーク鑑定士は疑う/The Big Steal (2009)
エミール・ジェンキンス(Emyl Jenkins)/田辺千幸訳
定価:903円(税込)/刊行日:2010/12/10
ISBN:978-4-270-10373-9
古い屋敷に眠る骨董品が、過去の秘密を語りだす!?
陶器や骨董家具、贋作のからくりまで。
現役鑑定士の著者が描くアンティークの魅力いっぱいのミステリ。
数々の骨董品が眠る、豪邸ウィンダリー。主を亡くした後はひっそりと博物館として利用されていた。ところが最近になって強盗事件が起きたため、鑑定士スターリングは盗難品の査定に赴くことに。すると、不可解な点に気づいた。屋敷の貴重なコレクションのなかに、明らかな贋物がいくつも混ざっているのだ。とても同じ収集家が集めた品とは思えない。矛盾だらけのコレクションの鑑定を進めていくと、やがて屋敷の意外な過去と秘密が明らかになってきて……。
エミール・ジェンキンス(Emyl Jenkins)
2ヶ所の競売場に勤め、現役で活躍しているアンティーク鑑定士。アンティークに関する数多くの記事、著書、業界誌のコラムを執筆している。2005年に発表した『アンティーク鑑定士は見やぶる』で小説デビューするや、「綿密な構成に魅力的なキャラクターたち……驚くべきデビュー作!」とダイアン・デヴィッドソン(集英社刊『クッキング・ママ』シリーズ著者)ら多くの著名人から賛辞が寄せられた。
●エミール・ジェンキンス公式サイト→ http://sterlingglassmysteries.com/
田辺千幸(たなべ ちゆき)
1961年大阪生まれ。ロンドン大学社会心理学科卒業。英米文学翻訳家。主な訳書にブッチャー〈ドレスデン・ファイル〉シリーズ、ハリス〈トゥルーブラッド〉シリーズ、レザー『ロンドン爆破まで九日間』ほか多数。