遥かなる未踏峰(上・下)/Paths of Glory (2009)
ジェフリー・アーチャー(Jeffrey Archer)/戸田裕之・訳
新潮文庫/定価:本体上=667円 下=590(税別)
発売日: 2011/01/01
ISBN:上巻=978-4-10-216130-2 下巻=978-4-10-216131-9
エヴェレスト初登頂はヒラリー卿ではなかった!?
その謎の鍵を握るのは、愛妻の写真。
世界最高峰への初登頂はいったい誰が、いつ成し遂げたのか? エヴェレストに挑み「なぜ山に登るのか?」と訊ねられ「そこに山があるからだ」と答えた悲劇の登山家ジョージ・マロリー。彼は頂上にたどり着くことができたのか? いまでも多くの謎に包まれている彼の最期。愛妻家としても知られる山男が残した手がかりとは……。
想像を絶する過酷な条件でのエヴェレスト行。防寒具は妻に編んでもらった毛糸の手袋程度、酸素ボンベの使用は卑怯とみなされた。だが、一方のベース・キャンプではバスタブが用意され、何ケースものワインにシャンパン、葉巻が運ばれる。歓喜の絶頂と絶望の奈落を味わってきたマロリー、山頂に愛妻の写真を置いてくると誓った彼の最後の挑戦とはなんだったのか。
巨匠アーチャーが、壮大な夢を追い続けた男を描いた、冒険小説の頂点!
ジェフリー・アーチャー(Jeffrey Archer)1940年英国生れ。1966年に大ロンドン市議会議員として政界デビュー、1969年には最年少国会議員として下院入りを果した。一代貴族(ロード)。自らの体験をもとにした『百万ドルをとり返せ!』や『ケインとアベル』『ゴッホは欺く』などの著書はすべてベストセラー。
●ジェフリー・アーチャー公式サイト→ http://www.jeffreyarcher.co.uk/site/home
戸田裕之(とだ ひろゆき)1954年島根県生れ。早稲田大学卒業後、編集者を経て翻訳家に。訳書に、フリーマントル『片腕をなくした男』『城壁に手をかけた男』、フォレット『大聖堂—果てしなき世界—』、ミード『雪の狼』、アナンド『小さな命が呼ぶとき』など。