『午前零時のフーガ』/Midnight Fugue

レジナルド・ヒル(著)/松下 祥子(訳)

ISBN:978-4-15-001843-6/刊行日:2011/01/07

定価1,890円(税込)/ハヤカワ・ミステリ

ダルジール警視シリーズ最新作!

ダルジールは周囲の反対を押し切って職場に復帰した。しかし体調はすぐれず、仕事の勘も戻らない。そんなある日、古い知り合いの警視長パーディーから、七年前に失踪した部下の刑事について調べて欲しいと依頼される。パーディーは部下の死亡推定を前提に、その妻と再婚するつもりだった。だが最近妻のもとに夫と思われる人物の写真が掲載された雑誌が送られてきたのだった。ダルジールは非公式に捜査をはじめるが、背後には危険な影がうごめく。

『矜持』/Crossfire

ディック・フランシス(著)フェリックス・フランシス(著)

/北野 寿美枝(訳)

ISBN:978-4-15-209185-7/刊行日:2011/01/07

定価2,100円(税込)/ハヤカワ・ノヴェルズ

〈競馬シリーズ〉で世界中の読者に興奮と感動を与え続け、惜しくも死去したディック・フランシスの最後の作品

英国陸軍大尉トマス・フォーサイスは、アフガニスタンで爆弾によって右足を吹き飛ばされ、6カ月の帰宅休暇を命じられた。偉大な調教師で厩舎を経営する母ジョセフィンとは折り合いが悪かったが、ほかに行くあてもなく、彼は母と義父が暮らす家に帰る。だが、厩務長から意外な話を聞かされた。このところ厩舎の馬が勝てるはずのレースで不審な負け方をすることが続いているというのだ。さらに母と義父の口論を聞き、家計が逼迫していることを知る。彼は母の仕事部屋を調べて、母の個人口座から毎週2000ポンドもの金が引き出されていることを突き止め、脅迫状を発見する。母と義父に事情を聞くと、会計士に勧められた節税方法を採用したが、脱税をしていると何者かに脅され、金の支払いと馬をレースで負けさせることを強要されるようになったという。会計士の勧めでヘッジファンドに投資し、大金を失ってもいた。トマスは脅迫者を暴き、母の金を取り戻そうとするが、手がかりとなる会計士は死んでいた。卑劣な手段でトマスの命を奪おうとする敵と、彼は自己の名誉を賭けた闘いを繰り広げる。

『脱出山脈』/Mullah’s Storm

トマス・W・ヤング(著)/公手 成幸(訳)

ISBN:978-4-15-041231-9/刊行日:2011/01/07

定価945円(税込)/ハヤカワ文庫NV

フレデリック・フォーサイス&ジャック・ヒギンズ絶賛! ここにあるのは、山と雪と敵だけだ!

戦火の地アフガニスタン上空、捕虜護送任務にあたる米軍輸送機が撃墜された。不時着したのは反政府軍支配下の高山地帯。百年に一度のブリザードが荒れ狂い、救出は望めない。高位聖職者である捕虜を奪回すべく敵が迫るなか、機長は航空士のパースンに徒歩による脱出を命じた。それは高齢の捕虜と通訳の女性軍曹のみが同行する決死の単独行だった……強力な敵と過酷な大自然に立ち向かうサバイバル戦を描く迫真の冒険小説

『邪悪』/In the Shadow of Gotham

ステファニー・ピントフ(著)/七搦 理美子(訳)

ISBN:978-4-15-179101-7/刊行日:2011/01/21

定価987円(税込)/ハヤカワ・ミステリ文庫

サイコ・サスペンスと歴史ミステリを見事に融合させた、アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞受賞作!

1905年、ニューヨーク郊外で猟奇殺人が発生。被害者の女性は刃物で切り裂かれたうえ、鈍器でめった打ちにされており、現場は筆舌に尽くし難い惨状だった。捜査を開始した刑事のジールは、犯罪者の行動と心理を研究するシンクレア教授なる人物から連絡を受ける。事件前に今回の手口と酷似した妄想を語っていた男がいるというのだが……。

『邪悪の家』/Peril at End House

アガサ・クリスティー(著)/真崎 義博(訳)

ISBN:978-4-15-131006-5/刊行日:2011/01/07

定価861円(税込)/クリスティー文庫

アガサ・クリスティー生誕120周年記念 新訳版が期間限定カバーで登場。(解説:石崎幸二/装幀:和田誠)

名探偵ポアロは保養地のホテルで、若き美女ニックと出会った。近くに建つエンド・ハウスの所有者である彼女は、最近三回も命の危険にさらされたとポアロに語る。まさにその会話の最中、一発の銃弾が……ニックを守るべく屋敷に赴いたポアロだが、五里霧中のまま、ついにある夜惨劇は起きてしまった!

『秘密機関』/The Secret Adversary

アガサ・クリスティー(著)/嵯峨 静江(訳)

ISBN:978-4-15-131047-8/刊行日:2011/01/07

定価966円(税込)/クリスティー文庫

アガサ・クリスティー生誕120周年記念 新訳版が期間限定カバーで登場。(解説:杉江松恋/装幀:和田誠)

戦争も終わり平和が戻ったロンドンで再会した幼なじみのトミーとタペンス。ふたりはヤング・アドベンチャラーズなる会社を設立し探偵業を始めるが、怪しげな依頼をきっかけに英国を揺るがす極秘文書争奪戦に巻き込まれてしまう。冒険また冒険の展開にふたりの運命は? 名コンビ誕生の記念碑的作品。