欺瞞の法則Rules of Deception (2008)

 クリストファー・ライク (Christopher Reich) /北澤和彦訳

 定価:上下各800円(税込)/発行年月日:2011/02/15

 ISBN:(上)978-4-06-276894-8/(下)978-4-06-276895-5

ぼくの妻よ、おまえは誰だ。

心から愛する妻は、犯罪者だったのか?

国際金融&謀略ミステリーの名手が到達した、傑作サスペンス

 国境なき医師団の外科医、ジョナサン・ランサムは、雪山登山中の事故で、妻のエマを亡くす。悲嘆にくれる彼が受け取ったエマ宛ての封書には、荷物の引換証が入っていた。荷物をめぐり襲撃されたジョナサンは、エマの“別の顔”を知る。謎の極小兵器。連続殺人。新たな事件と暗殺者が、ジョナサンの元へしのびよる。

 鍵を握るのは、十万フランと装甲車、そしてカシミアセーター。ジョナサンは殺人と国際テロの容疑者として追われながら、エマの真の姿を追及する。浮上する、イランの核開発計画と、スイス銀行の大金輸送疑惑、そして飛行機墜落事故計画。スイスの美しい自然を舞台にスピーディに描かれる、最上級の国際謀略小説。

 わたしの中の読者ははやく先を読みたがるのだが、わたしの中の作者は一息つかざるをえない。なぜなら、行間になにかを感じるのだ……クリストファー・ライクはスーパースター作家であり、それには理由がある。とにかく、この本を1ページ読めばわかる。——リー・チャイルド

 みごとに描かれている登場人物から、非の打ちどころのない文章、魅惑的な設定、ハイテク・テロリストたちの陰謀にいたるまで、すべてそろっている。——ネルソン・デミル

クリストファー・ライク (Christopher Reich) 東京生れ、ロサンゼルス育ち。スイス・ユニオン銀行ジュネーブ支店のプライベート・バンキング部門に勤務した後、チューリヒ支店に移ってM&Aを担当。1955年から本格的に執筆活動を開始。現在は妻子と共に、アメリカ・テキサス州在住。『匿名口座』(講談社文庫)でデビュー、世界中を舞台にしたスリラーの名手として高い評価を受ける。本作は初めてのシリーズ物で、ベストセラーとなっている。

北澤和彦(きたざわ かずひこ)1951年、東京生れ。東北大学卒。出版社勤務を経て翻訳者に。ケラーマン『モンスター』、コナリー『死せるものすべてに』、ラシュナー『独善』(以上講談社文庫)、ミルズ『アマガンセット』(ヴィレッジブックス)、クーンツ『消えた核を追え』(扶桑社文庫)、シャーマ『3週間続ければ一生が変わる』(海竜社)など訳書多数。

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