『贋作に明日はない』/Shooting Gallery

ヘイリー・リンド(Hailey Lind)/岩田佳代子・訳

創元推理文庫/定価1323円(税込)/1月11日/ISBN:978-4-488-18105-5

サンフランシスコの高級画廊のオープニングで,展示品からぶら下がる作家本人の死体を見つけたアニー。彼はアニーの父母の昔馴染だった。そのころ隣の美術館では,友人がシャガールの絵画盗難の容疑をかけられていた。不審な男たちと関わる母を心配しつつ友人を助けるため絵画泥棒と取引したアニーは、上流階級のパーティに出かけるはめになる。だが、そこには数多くの巨匠の作品があった。芸術とロマンスとスリルあふれる第二作。

『裏返しの男』/L’homme L’envers

フレッド・ヴァルガス(Fred Vargas)/田中千春・訳

創元推理文庫/定価1050円(税込)/1月27日/ISBN:978-4-488-23605-2

【フランス・ミステリ批評家賞受賞作】

アルプス山麓の村で狼の歯形の残る羊の死骸が相次いで発見された。そして喉に巨大な噛み痕のある女牧場主の死体が……。彼女は狼男の存在を主張していた。巨大狼? それとも本当に狼男なのか? カナダ人動物学者と村の住民カミーユは、事件に巻き込まれる。この事件のテレビのニュース映像に、かつての恋人カミーユの姿を見出したアダムスベルグ警視は現地に乗り込ん! 仏ミステリ界の女王の傑作。CWA賞受賞シリーズ第二弾。解説=若竹七海

『火焔の鎖』/The Fire Baby

ジム・ケリー(Jim Kerry)/玉木亨・訳

創元推理文庫/定価1260円(税込)/1月27日/ISBN:978-4-488-27806-9

27年前、米空軍の輸送機が農場に墜落した。この事故で九死に一生を得たマギーは、とっさに乗客の死んだ赤ん坊と自分の息子をすり替えていた。なぜ我が子を手放したのか? 少女の失踪や不法入国者を取材しながら真相を探るドライデンは、拷問された男の死体を見つけてしまい……。大旱魃にあえぐ沼沢地を舞台に、敏腕記者が錯綜する謎を解き明かす。CWA賞受賞作家が贈る傑作。解説=川出正樹

『死の扉』/At Death’s Door

レオ・ブルース(Leo Bruce)/小林晋・訳

創元推理文庫/定価966円(税込)/1月27日/ISBN:978-4-488-22502-5

英国のとある小間物屋で深夜、二重殺人が発生。店主のエミリーと、巡回中のスラッパー巡査が犠牲となった。町にあるパブリック・スクールで歴史教師をするキャロラスは、生意気な教え子プリグリーに焚きつけられて、事件を調べることに。嫌われ者だったエミリーのせいで容疑者には事欠かないが……素人探偵の推理やいかに? イギリス屈指の名探偵、キャロラス・ディーン初登場作!