灰色の季節をこえてYear of Wonders (2001)

 ジェラルディン・ブルックス Geraldine Brooks /高山真由美訳

 発売日: 2012/04/12/価格(2012/05/05 09:23時点):¥ 2,310

 ISBN-13: 978-4270006894

『古書の来歴』『マーチ家の父』の著者が世界を瞠目させたデビュー作。

底知れぬ恐怖と絶望、そして「再生」の物語!

ペスト渦に翻弄される英国中部の小村。

なすすべもなく次々と失われていく家族の命——

絶望の底で勇気を失わなかった人々が見いだした光とは?

村に腰を落ち着けたばかりの旅回りの仕立て職人が、首にできた瘤から悪臭を放って死んだ日が始まりだった。

すべてを燃やせ!

——仕立て職人の遺した言葉に村人は耳を傾けなかった。

まもなく病は燎原の火のように広がりはじめた。

18歳の寡婦アンナの家も例外ではなく、幼い息子二人をたちまち死神が連れ去った。

底知れぬ絶望と無力感に覆われた村では、やり場のない怒りが人々を魔女狩りへと駆り立て、殺人事件さえ起きた。

アンナが仕える若き牧師夫妻は近隣に疫病が広がるのを防ぐために、村を封鎖してこの地にとどまり、病に立ち向かうよう呼びかけた。

だが、有力者一族は村を見捨てて立ち去り、死者はとめどなく増え続ける……

史実をもとに、巧みなストーリーテリングと瑞々しい感性で綴られる、絶望と恐怖、そして再生の物語。

著者を歴史小説界の頂点に押し上げた記念すべきデビュー長篇。

ディミティおばさまと貴族館の脅迫状 優しい幽霊(7)Aunt Dimity Takes A Holiday (2003)

 ナンシー・アサートン Nancy Athurton /朝月千晶訳

 定価:861円/4月10日発売

 ISBN:978-4-270-10408-8

あの人が貴族の跡取りだなんて……

帰郷した勘当息子を迎える瀟洒な貴族屋敷に異変が!

英国の田舎が舞台のほのぼのミステリ、シリーズ第7弾。

のどかなある午後、隣人のエマが血相を変えて、ロリの元を訪れた。

エマの夫デレクがなんと伯爵家のひとり息子で、後継者選びのため代々が所有する広大な貴族屋敷へ二十年ぶりに帰ることになったという。

エマの懇願と好奇心にうながされ、ロリはおばさまを連れて、壮大な貴族の館へおもむくことに。

しかし、到着早々、屋敷で次々と不審な出来事が起きる。

上流階級の生活にとまどいながらも、屋敷を探索するロリ。

そこには積年の愛と憎しみが隠されていて……。

古書の来歴(上・下)People of the Book (2008)

 ジェラルディン・ブルックス/森嶋 マリ訳

 定価:上:788円、下:840円/4月10日発売

 ISBN:上: 978-4-270-10409-5、下: 978-4-270-104101

ページのあいだに挟まっていた蝶の羽が

1冊の古い稀覯本の記憶をひも解いてゆく——

ピューリッツァー賞作家の傑作歴史ミステリ。

翻訳ミステリー大賞受賞作

100年前から行方が知れなかったハガダーが発見された——

連絡を受けた古書鑑定家のハンナは、すぐにサラエボに向かった。

ハガダーはユダヤ教の祈りや詩篇が書かれた書で、今回発見されたのは実在する最古のものと言われ、ハガダーとしてはめずらしく、美しく彩色された細密画が多数描かれていた。

鑑定を行なったハンナは、羊皮紙のあいだに蝶の羽の欠片が挟まっていることに気づく。

それを皮切りに、ハガダーは封印してきた歴史をひも解きはじめる……

運命に翻弄されながらも激動の歴史に耐えた1冊の美しい稀覯本と、それにまつわる人々を描いた傑作歴史ミステリ!