『天使の死んだ夏』上下/Sommardöden

モンス・カッレントフト(Mons Kallentoft)/久山葉子・訳

創元推理文庫/定価各1092円(税込)/10月11日/ISBN:(上)978-4-488-25605-0(下)ISBN:978-4-488-25606-7

夏の天使よ、お前を殺しはしない。甦らせるだけだ。再び純潔になるのだ。それとも、本当に殺そうか。愛を再生させるために……。燃え上がるように暑い夏。公園で一人の少女が保護された。傷だらけなのに全身が磨かれたように清潔で真っ白。事件当時の記憶はない。彼女になにが? 記録的な暑さのもとリンショーピン市犯罪捜査課のモーリン・フォシュは不吉な予感に苛まれていた。スウェーデンミステリ界を震撼させたシリーズ第二弾。訳者あとがき=久山葉子

『私の職場はラスベガス』/Wanna Get Lucky?

デボラ・クーンツ(Deborah Coonts)/中川聖・訳

創元推理文庫/定価1365円(税込)/10月30日/ISBN:978-4-488-23703-5

ラスベガスでも有数の巨大カジノホテル〈バビロン〉で働くラッキーは、つねに様々なトラブルの対応に追われている。今夜は顔見知りの従業員がホテルの遊覧ヘリから落ちて死ぬ事故が発生。事態収拾のため動きだすが、信頼するオーナーは何かを隠している様子。この件、単なる事故ではないというのか? 歓楽の都で裏方として

働く行動派ヒロインの活躍を描いた、期待の新シリーズ。訳者あとがき=中川聖

『日記は囁く』/Whisper

イザベル・アベディ(Isabel Abedi)/酒寄進一・訳

東京創元社(単行本)/定価1980円(税込)/10月30日/ISBN:978-4-488-01010-2

16歳のノアは、母親とその友人ギルベルトとともに、ドイツの小村に建つ築500年の屋敷を借りてバカンスを過ごすことになった。ある夜、超心理学に詳しいギルベルトに影響され、降霊術を行ったノアと村の青年ダーヴィトは、その家で30年前に殺された18歳の少女の霊を呼び出してしまう。彼女の語ることは本当だろうか? ふたりは密かに探りはじめるが……。写真家を目指す少女と天体観測が趣味の青年の恋と、心ふるえる謎を描いた傑作ミステリ! 訳者あとがき=酒寄進一

『ハヤブサが守る家』/Miss Peregrine’s Home for Peculiar Children

ランサム・リグズ(Ransom Riggs)/山田順子・訳

東京創元社・海外文学セレクション(単行本)/定価2940円(税込)/10月30日/ISBN:978-4-488-01656-2

大好きだった祖父の凄惨な死。そこで見た悪夢のような怪物の影……。祖父の最期のことばを果たすべく訪れた、ウェールズの小さな島で見つけたのは、廃墟となった屋敷と古い写真の数々だった。ニューヨークタイムズ・ベストセラーリスト52週連続ランクイン。アメリカで140万部突破。世界35カ国で翻訳! 清新な感性で描く、奇妙な奇妙な物語。訳者あとがき=山田順子