『ミステリーズ!』vol.64 APRIL 2014
東京創元社(雑誌)/本体価格(2014/04/24 11:30時点)1200円(税抜)/4月12日/ISBN:978-4-488-03064-3
【東京創元社60周年記念連載】
「わたしと東京創元社」
有栖川有栖、津原泰水、東川篤哉、池 央耿
【読者投稿部門】かずちゃん、ウサギ団の支援者
東京創元社創立60周年関連年譜
【読切短編】
ロビン・スローン 物書きと魔女 島村浩子◎訳
●『ペナンブラ氏の24時間書店』の著者による、ちょっと不思議なファンタジー
【エッセイ】
小林宏明 銃の細道──見る、読む、訳す GUNの世界 第十一回
【ブックエッセイ】
吉澤康子 私はこれが訳したい The Case of the Missing Monkey Cynthia Rylant
【評論】
川出正樹 ミステリ・ライブラリ・インヴェスティゲーション 第十五回
『緋の収穫祭』/Blood Harvest
S・J・ボルトン(S. J. Bolton)/法村里絵・訳
創元推理文庫/本体価格(2014/04/24 11:30時点)1320円(税抜)/4月12日/ISBN:978-4-488-20707-6
「血の収穫祭」と呼ばれる伝統的な儀式が残る英国の小さな町。ある日、教会の墓地の塀が崩れて、そばにあった幼い少女の墓が壊れてしまう。だが墓からは、そこに眠っているはずのない二人の子供の遺体までもが発見された。少し前まで土には埋められていなかったようで、頭蓋骨には酷い損傷があった。この地でかつて何があったのか? 血塗られた町の秘密を暴く戦慄のミステリ!訳者あとがき=法村里絵
『ペナンブラ氏の24時間書店』/Mr. Penumbra’s 24-Hour Bookstore
ロビン・スローン(Robin Sloan)/島村浩子・訳
東京創元社(単行本)/本体価格(2014/04/24 11:30時点)1900円(税抜)/4月21日/ISBN:978-4-488-01018-8
【2013年度全米図書館協会アレックス賞受賞】
失業中の青年クレイが再就職した〈ミスター・ペナンブラの二十四時間書店〉は変わった店だった。まったく繁盛していないのに店名どおり24時間営業で、梯子付きの高い高い棚には、存在しないはずの本(Google検索にもひっかからない!)がぎっしり詰まっているのだ。暗号で書かれているらしいそれらの本の解読に、クレイは友人たちの力を借りて挑むが、それは500年越しの謎を解き明かす旅の始まりだった——すべての本好きに贈る冒険と友情、その他もろもろ盛りだくさんの物語。解説=米光一成
『春にはすべての謎が解ける』/Speaking from Among the Bones
アラン・ブラッドリー(Alan Bradley)/古賀弥生・訳
創元推理文庫/本体価格(2014/04/24 11:30時点)1300円(税抜)/4月21日/ISBN:978-4-488-13606-2
復活祭まであと少し。教会に眠る聖人のお墓が、考古学研究のため開かれようとしているところ。その発掘現場に居合わせたフレーヴィアは、地下霊廟で失踪したオルガン奏者のおかしな死体を発見してしまう。元気に調べはじめたけれど、とうとう我が家が売りに出されることになってしまって……。世界中で大人気の少女探偵フレーヴィア・シリーズ、驚きの展開が待ち受ける第五弾! 解説=上條ひろみ
『Q』上下/Q
ルーサー・ブリセット(Luther Blissett)/さとうななこ・訳
東京創元社(単行本)/本体価格(2014/04/24 11:30時点)各1900円(税抜)/4月28日/ISBN:(上)978-4-488-01011-9(下)978-4-488-01012-6
1555年、欧州ではないどこかの街。主人公が密偵Qの遺した日記を読む。「ローマの支配を覆して民衆のユートピアを建国する」という主人公と同志たちの夢を、陰で操り崩壊させた宿敵の手記を読みながら、主人公は血塗られた闘いの日々と死んでいった仲間を回想する。宗教改革の、主人公の、Qの時代の幕開けだった。『薔薇の名前』+『ダ・ヴィンチ・コード』+〈007〉。本国で著者の正体はエーコではないかと話題を呼んだ超大作。