ゲームウォーズ(上・下)/ Ready Player One

 アーネスト・クライン/池田真紀子訳

 定価:780円(上下各/税抜)

 ISBN: 978-4797365252 / ISBN: 978-4797373721

全米NO.1 SFアクションファンタジー!

映画化決定! 世界20カ国で発売!

米国の筋金入りのおたく(メガ・ギーク)が描く、日本カルチャーへのオマージュ! !

2011年度 米アマゾンのベストSF&ファンタジーで第1位

2011年度 バーンズアンドノーブル社のベストSF小説 第1位

2011年度 ハドソンブックセラーズのベストフィクション第1位

 西暦2041年。革新的なネットワーク〈オアシス〉が張りめぐらされた世界は、深刻なエネルギー危機に陥っていた。多くの人々はそうした現実から逃避するように、〈オアシス〉と呼ばれるコンピュータの仮想世界にのめりこんでいた。

 ある日、〈オアシス〉のコンピュータ画面に、突然「ジェームズ・ハリデー死去」のニューステロップが現れた。ジェームズ・ハリデーとは、〈オアシス〉を開発し、運営する世界的億万長者。ゲーム界のカリスマ的存在だ。テロップに続いて、ハリデーの遺書ともいえるビデオメッセージが現れ、〈オアシス〉内に隠したイースターエッグを一番先に見つけたものに、遺産のすべてをゆずることが宣言された——。

 その日から、老若男女問わず、世界中の〈オアシス〉ユーザーが、エッグ・ハントを開始した。

 勝者となるには、ゲームをはじめとするハリデーのあらゆる趣味嗜好に精通していなければならない。

 ハリデーの遺したヒントによると、〈オアシス〉のどこかに3つの鍵が隠されているという——。

 一方、めぐまれない環境で育ったウェイドは、現実世界では人と関わることが苦手な少年。

 学校の成績も容姿も並みで、コンプレックスの固まりのよう。その彼が莫大な遺産をめぐる争奪戦でトップに立ったことから、一躍、時の人となるのだが……。

著訳者紹介
アーネスト・クライン Ernest Cline

 簡単料理専門コック、魚さばき職人、ビデオショップのエリート店員、テクニカルサポート・ロボットなどを経験するも、それら前途有望なキャリアをすべて投げ打ってギーク(おたく)活動に専念することを決意。

 以来、ポップカルチャーへの愛を映像と文字に注ぎ続けている。脚本を担当した映画『ファンボーイズ(2008年)』(『スター・ウォーズ』のパロディやオマージュが随所に盛り込まれている)は、公開されるやいなや熱狂的な支持を受けた。

 他にも、ゲームをテーマとしたドキュメンタリー・フィルムの制作のほか、俳優としても活躍している。小説は本書がデビュー作。現在は妻と娘、クラシック・ビデオゲームの膨大なコレクションとともに、テキサス州オースティンに暮らす。

池田 真紀子(いけだ まきこ)

 英米文学翻訳家。ジェフリー・ディーヴァー『ボーン・コレクター』、パトリシア・コーンウェル『死層』、フィリップ・カーター『骨の祭壇』、E・L・ジェイムズ『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』など、訳書多数。