『ミステリーズ!』vol.68 DECEMBER 2014
東京創元社(雑誌)/本体価格(2014/12/28 08:05時点)1200円(税抜)/12月12日/ISBN:978-4-488-03068-1
東京創元社60周年記念
北村 薫×北上次郎×戸川安宣
公開鼎談「わたしと東京創元社」
私を形づくった東京創元社
「漫画家がイラストで描く東京創元社の名作」
【連載】
「わたしと東京創元社」
芦原すなお、貫井徳郎、北山猛邦、坂木 司、越前敏弥、中村有希
【特集】
2014ミステリ総ざらい
編集部座談会
【ブックエッセイ】
藤井太洋 私の一冊 『未来の二つの顔』 ジェイムズ・P・ホーガン
圷 香織 私はこれが訳したい A Kind of Intimacy Jenn Ashworth
【評論】
川出正樹 ミステリ・ライブラリ・インヴェスティゲーション 第十九回
【コラム】
レイコの部屋 第十三回
『シスターズ・ブラザーズ』/The Sisters Brothers
パトリック・デウィット(Patrick deWitt)/茂木健・訳
創元推理文庫/定価1200円(税抜)/12月12日/ISBN:978-4-488-18002-7
【ブッカー賞最終候補作/オレゴン文学賞、ロジャース文芸財団小説賞、総督文学賞、スティーヴン・リーコック・ユーモア賞受賞作】
粗野で狡(ずる)い兄・チャーリー。普段は優しいが、キレると大変なことになる弟・イーライ。悪名とどろく凄腕の殺し屋シスターズ兄弟は、雇い主の“提督”に命じられ、ある山師を消しにサンフランシスコへと旅立つ。ゴールドラッシュに沸く狂乱のアメリカ西海岸で、兄弟は何に出遭い、何を得て、そして何か失うのか? 世界の読者に衝撃を与えたブラッディ&ブラックな傑作、文庫化! 解説=吉野仁
『怪奇文学大山脈 III 西洋近代名作選 諸雑誌氾濫篇』荒俣宏・編
東京創元社(単行本)/本体価格(2014/12/28 08:05時点)2700円(税抜)/12月22日/ISBN:978-4-488-01022-5
西洋怪奇小説の山脈は、無尽蔵の宝の山である——豊饒なる鉱脈に眠る傑作群の紹介と翻訳に尽力した、21世紀を代表する碩学・荒俣宏。その幻想怪奇にまつわる膨大な知識の集大成ともいうべき巨大アンソロジーをお届けする。飽くなき探求の果てに見出された、稀なる名作を全三巻に集成した。
第三巻では、世紀末パリで生まれたグラン・ギニョルの中から、〈恐怖王〉と呼ばれたアンドレ・ド・ロルドやガストン・ルルーの戯曲のほか、パルプ・マガジンの時代を駆け抜けた知られざる作家たちの作品——ラヴクラフトとの交流で知られるE・ホフマン・プライスの「悪魔の娘」、三千に及ぶ作品を執筆したとされるロバート・レスリー・ベレムの「死を売る男」など、都市大衆を熱狂させた全21篇を収録。編者による詳細なまえがき・作品解説を付す。
【収録作品】
スティーヴン・クレーン「枷をはめられて」
イーディス・ネズビット「闇の力」
ジョン・バカン「アシュトルトの樹林」
グスタフ・マイリンク「蝋人形小屋」
カール・ハンス・シュトローブル「舞踏会の夜」
アルフ・フォン・チブルカ「カミーユ・フラマリオンの著名なる『ある彗星の話』の驚くべき後日譚」
カール・ツー・オイレンブルク「ラトゥク——あるグロテスク」
モーリス・ルヴェル「赤い光の中で」
野尻抱影「物音・足音」
ガストン・ルルー「悪魔を見た男」
アンドレ・ド・ロルド「わたしは告発……されている」
アンドレ・ド・ロルド&アンリ・ボーシュ「幻覚実験室」
アンドレ・ド・ロルド&ウジェーヌ・モレル「最後の拷問」
W・C・モロー「不屈の敵」
マックス・ブランド「ジョン・オヴィントンの帰還」
H・S・ホワイトヘッド「唇」
E・ホフマン・プライス「悪魔の娘」
ワイアット・ブラッシンゲーム「責め苦の申し子」
ロバート・レスリー・ベレム「死を売る男」
L・ロン・ハバード「猫嫌い」
M・E・カウンセルマン「七子」
作品解題
『凍える街』/Sannheten Bortenfor
アンネ・ホルト(Anne Holt)/枇谷玲子・訳
創元推理文庫/本体価格(2014/12/28 08:05時点)1260円(税抜)/12月22日/ISBN:978-4-488-25705-7
ハンネ・ヴィルヘルムセン、オスロ市警の腕利き女性犯罪捜査官。クリスマス休暇直前の真夜中近く、緊急の呼び出しを受ける。高級住宅街で四人の他殺死体が発見されたというのだ。被害者は海運会社の社長とその妻、長男、そして身元不明の男。捜査線上に浮かんだのは会社の継承をめぐる確執。相続がらみの事件? だがハンネは、四人目の被害者のことが気になっていた。伝説の女性捜査官が事件を追う、ノルウェーの人気警察小説登場! 訳者あとがき=枇谷玲子