『ミステリーズ!』vol.69 FEBRUARY 2015
東京創元社(雑誌)/本体価格(2015/02/26 08:53時点)1200円/2月13日/ISBN:978-4-488-03069-8
【特集】
いま注目を集める「女性私立探偵ミステリ」
ブックガイド 女性私立探偵の系譜 大矢博子
『猫とアリス』刊行記念 芦原すなおインタビュー
【ブックエッセイ】
高田大介 私の一冊『世界短編傑作集4』江戸川乱歩編
芹澤 恵 私はこれが訳したい Tunneling to the Center of the Earth Kevin Wilson
【評論】
川出正樹 ミステリ・ライブラリ・インヴェスティゲーション 第二十回
【コラム】 レイコの部屋 第十四回
『旅のお供に殺人を』/Murder Ole!
コリン・ホルト・ソーヤー(Corinne Holt Sawyer)/中村有希・訳
創元推理文庫/本体価格(2015/02/26 08:53時点)1200円/2月13日/ISBN:978-4-488-20309-2
入居者向け娯楽活動の不毛さに音を上げた高級老人ホーム〈海の上のカムデン〉の面々は状況の改善に乗り出し、スペイン語講座、さらにはメキシコへのバス旅行が実現のはこびとなる。アンジェラとキャレドニア以下参加者一行11人は、添乗員つきツアーをおおむね楽しんでいた……新入りの老婦人が、突然の死に見舞われるまでは。老人探偵団が異国の地で大騒ぎする、シリーズ第八弾。訳者あとがき=中村有希
『漆黒の森』/Schweig still, mein Kind
ペトラ・ブッシュ(Petra Busch)/酒寄進一・訳
創元推理文庫/本体価格(2015/02/26 08:53時点)1280円/2月13日/ISBN:978-4-488-26003-3
取材で黒い森(シュヴァルツヴァルト)を訪れた編集者のハンナは、トレッキングの最中に女性の死体を発見してしまう。被害者は10年前に村を出て帰郷したばかりの妊婦だったが、胎児が消えていた。村に伝わる“鴉谷(からすだに)”の不吉な言い伝えや、過去の嬰児失踪事件と関わりが? 堅物の刑事と敏腕女性編集者が、閉ざされた村での連続殺人を解き明かす。ドイツ推理作家協会賞新人賞受賞の清冽なデビュー作! 解説=穂井田直美
『赤ん坊は川を流れる』/Skjulte Fejl og Mangler
エルスベツ・イーホルム(Elsebeth Egholm)/木村由利子・訳
創元推理文庫/本体価格(2015/02/26 08:53時点)1280円/2月21日/ISBN:978-4-488-15704-3
夫と別れ学生時代を過ごした町に戻った新聞記者ディクテ。彼女の誕生日を祝おうと集まった親友たちとオープンカフェで盛り上がっている最中、目の前の川を桶に入った赤ん坊が流れてきた。一方親友の一人が勤める産院では、新生児の額に悪戯書きをする事件が発生。さらに別の親友の赤ん坊が誘拐されてしまう。経済担当記者なのに、次々起こる赤ん坊の事件の記事を任され、ディクテはしぶしぶ調査をするが……。北欧版ライトミステリ。訳者あとがき=木村由利子
『完璧な夏の日』上下/The Viorent Century
ラヴィ・ティドハー(Lavie Tidhar)/茂木健・訳
創元SF文庫/本体価格(2015/02/26 08:53時点)各1000円/2月21日/ISBN:(上)978-4-488-75201-9(下)978-4-488-75202-6
第二次世界大戦の直前、世界各地に突如現れた異能力者たちは各国の情報機関や軍に徴集され、死闘を繰りひろげた。そして現在。イギリスの情報機関を辞して久しい異能力者のひとりフォッグは、かつての相棒と上司に呼び出され、過去を回想する。突然の能力発現、仲間との初めての出会い、終わりなき闘いの日々……。新鋭の世界幻想文学大賞作家が放つ、最先端をゆく“戦争×SF”。英ガーディアン紙2013年ベストSF選出作。解説=渡邊利道
『纏う 透き色の 羽住都画集』
羽住都(Hasumi Miyako)
東京創元社(単行本)/本体価格(2015/02/26 08:53時点)3000円/2月21日/ISBN:978-4-488-01425-4
乾石智子〈オーリエラントの魔道師〉シリーズ、パトリシア・マキリップ〈イルスの竪琴〉三部作、壁井ユカコ〈五龍世界〉、テリー・グッドカインド〈真実の剣〉、など繊細で緻密な画風で人気のイラストレーター羽住都、待望の第二画集。自然との一体感を表現しつつファンタジー世界を描くことにかけては右に出る者がいない。二〇〇四年刊行の第一画集以降の作品の中で、ファンタジー寄りのものを集めた作品集。書き下ろし収録。特典付。
『歌うダイアモンド マクロイ傑作選』/The Singing Diamonds and Other Stories
ヘレン・マクロイ(Helen McCloy)/好野理恵・他訳
創元推理文庫/本体価格(2015/02/26 08:53時点)1160円/2月27日/ISBN:978-4-488-16810-0
輝く謎の飛行体を見た者が相次いで死亡する怪事件──精神科医ウィリングの推理を描いて本格の技巧を示した表題作ほか、荒涼たる世界の終末を美しい筆致で綴り深い感動を呼ぶSF「風のない場所」などの多彩な8篇に、十五年前の事件に決着をつけるため帰還した男が殺人事件に巻き込まれる中篇「人生はいつも残酷」を併録。アメリカ随一の実力派マクロイの魅力を凝縮した傑作選。解説=千街晶之
【収録作品】
「東洋趣味(シノワズリ)」
「Q通り十番地」
「八月の黄昏に」
「カーテンの向こう側」
「ところかわれば」
「鏡もて見るごとく」
「歌うダイアモンド」
「風のない場所」
「人生はいつも残酷」