『犯罪』/Verbrechen
フェルディナント・フォン・シーラッハ(Ferdinand von Schirach)/酒寄進一・訳
創元推理文庫/本体価格(2015/04/29 08:07時点)720円/4月3日/ISBN:978-4-488-18602-9
【本屋大賞翻訳小説部門第1位】
一生愛しつづけると誓った妻を殺めた老医師。兄を救うため法廷中を騙そうとする犯罪者一家の末っ子。エチオピアの寒村を豊かにした、心やさしき銀行強盗。──魔に魅入られ、世界の不条理に翻弄される犯罪者たち。弁護士の著者が現実の事件に材を得て、異様な罪を犯した人間たちの真実を鮮やかに描き上げた珠玉の連作短篇集。2012年本屋大賞「翻訳小説部門」第1位に輝いた傑作! 解説=松山巖
【収録作品】
「序」
「フェーナー氏」
「タナタ氏の茶碗」
「チェロ」
「ハリネズミ」
「幸運」
「サマータイム」
「正当防衛」
「緑」
「棘」
「愛情」
「エチオピアの男」
『ミステリーズ!』vol.70 APRIL 2015
東京創元社(雑誌)/本体価格(2015/04/29 08:07時点)1200円/4月13日/ISBN:978-4-488-03070-4
【特集】
没後50年特別企画 今振り返る、江戸川乱歩
平井憲太郎氏が語る 素顔の祖父・乱歩
江戸川乱歩が選ぶミステリ・ガイド
出版社の特別企画
編集者が行く 旧江戸川乱歩邸&土蔵探検記
旧江戸川乱歩邸アクセスマップ
二〇一五年の乱歩関連のイベント一覧
【翻訳】
北原尚彦 シャーロック・ホームズと〈ボーダーの橋〉バザー
●二〇一五年二月二十日、未知の「ホームズ譚」が発見されたと報じられ、世界中が沸き立った。話題の一作を緊急邦訳!
【ブックエッセイ】
奥泉 光 私の一冊 『毒入りチョコレート事件』 アントニイ・バークリー
ヘレンハルメ美穂 私はこれが訳したい Expeditionen:min karlekshistoria Bea Uusma
【評論】
川出正樹 ミステリ・ライブラリ・インヴェスティゲーション 第二十一回
【コラム】
レイコの部屋 第十五回
『エディに別れを告げて』/En finir avec Eddy Bellegueule
エドゥアール・ルイ(Edouard Louis)/高橋啓・訳
海外文学セレクション(単行本)/本体価格(2015/04/29 08:07時点)1700円/4月13日/ISBN:978-4-488-01657-9
子供の頃に、楽しい思い出はまったくない。この時代に、幸福や喜びの感情を経験したことがないというつもりはない。ただ、痛みがすべてを支配しているから、そこに収まらないものは消されてしまうのだ——フランスのエリート青年エドゥアール・ルイが自らの少年時代を赤裸々に綴った衝撃の私小説。差別主義と力が支配する貧しい村で、同性愛者としての自分に、壮絶ないじめに、貧困に苦しみ、すべてを捨てて、そこから脱出した! 訳者あとがき=高橋啓
『探偵は壊れた街で』/Claire DeWitt and the City of Dead
サラ・グラン(Sara Gran)
創元推理文庫/本体価格(2015/04/29 08:07時点)1200円/4月13日/ISBN:978-4-488-16202-3
クレア・デウィットはただの女探偵ではない。独特の探偵術を駆使し、巧みに銃を扱い、困難な調査でも決して諦めない。2007年、ハリケーンの傷痕が残るニューオーリンズで、クレアは失踪した地方検事補の捜索を依頼される。洪水で死んだと思われる一方で、嵐のあとに姿を見た者もおり経緯がわからない。真実によって誰かが傷つくこともある。しかし探偵にできるのは、謎を解決し先に進むことだけだ。傷ついた街と人々に寄り添う女探偵の活躍を描く、マカヴィティ賞最優秀長篇賞受賞作。訳者あとがき=高山祥子
『誰でもない彼の秘密』/Nobody’s Secret
マイケラ・マッコール(Michaela MacColl)/小林浩子・訳
東京創元社(単行本)/本体価格(2015/04/29 08:07時点)1600円/4月27日/ISBN:978-4-488-01044-7
1845年、アメリカの小さな町。15歳のエミリーは洒落た身なりの美青年と出会う。名のるほどの者ではないと言った、謎めいた彼に惹かれたエミリーは町を案内する約束を交わす。ところが数日後、家の敷地内で男性の死体が発見される。それは先日出会ったばかりの彼だった。彼——ミスター・ノーバディが何者なのか、何が起こったのかを突きとめたい。その一心でエミリーは慣れない調査をはじめる。瑞々しい感性と抜群の観察眼を持つ、偉大な詩人エミリー・ディキンソンの少女時代を描いた鮮やかな力作! 解説=山崎まどか