初めまして。「翻訳道楽」という同人誌をやっております宮澤洋司(ハンドルネームは「米丸」)と申します。この場をお借りして「翻訳道楽」の紹介をさせていただくことになりました。が、本題の前に、ちょっとだけ……
みなさんはフォーチュン氏(『フォーチュン氏の事件簿』(創元推理文庫)など)の生みの親H・C・ベイリーがどれだけ酷い事の書ける作家かご存じですか? ベイリーは「人間はどれだけ酷い事ができるのか」というテーマで手を変え品を変え書き続けた作家でした。ベイリーの描いた悪意の切れ味に肌が粟立つ思いをしたことがありますか?
盲人探偵マックス・カラドス(『マックス・カラドスの事件簿』(創元推理文庫)など)で有名なアーネスト・ブラマは当代きってのストーリーテラーでした。その活き活きとした人物描写や、「そこまでやるのか!」と驚かされるほど変化に富んだ豊かな物語性に触れた事がありますか?
スチュアート・パーマーは女性向けの高級雑誌にミス・ウィザーズ(『犯罪の中のレディたち/上』(創元推理文庫)所収「緑の氷」など)の活躍する楽しい短編を何編も書きました。パーマーの描く中年女と冴えない警部のロマンスの香りにほっこり和んだことがありますか?
最初の「怪盗」とも言われるクレイ大佐(『シャーロック・ホームズのライヴァルたち1』(ハヤカワ・ミステリ文庫)所収「メキシコの予言者」など)の生みの親グラント・アレンは、十九世紀末のイギリスを代表する進歩的文化人/良心的社会主義者の一人でした。独占資本家批判などという堅苦しいテーマが、アレンの才気あふれる筆の下では、どれほど愉快なエンターテインメントに化けるものなのか知っていますか?
「そんなの知らないよ」って方が多いだろうと思います。それがフツーです。こんなマニアックな部分を知らなくたってかまやしません。
でも、それではちょっとだけもったいない。
だって、本当に面白いんですから。
というわけで「翻訳道楽」です。詳しいことはサイト(http://homepage3.nifty.com/yonemaru/Douraku/Douraku.html)に説明がありますので、ご覧になってみて下さい。〜「翻訳道楽」は未訳の海外ミステリ短編を翻訳紹介していく試みです〜なんて謳ってますが、そう、要するに落ち穂拾いです。
でも!/だから!
一緒にやりませんか!
一緒やろうって人大募集してます。自分の好きな作品を訳して「翻訳道楽で出せ」という申し出大歓迎。「翻訳してやるから適当なテキストをよこしな」というお話も大歓迎。翻訳はできないがサイトの管理なら手伝おうなんて人も大歓迎。印刷・発送(あるいは電子書籍化)は自分でやるから、ノウハウを教えろよっていう方も大歓迎です。
「自分の好きなものを翻訳する」ってことは、とっても楽しいことです。これホント!
みんなで続けていけば、いつかは翻訳ミステリ短編の立派なアーカイブだって作れるはず、と言ったら誇大妄想だと思われますか?
興味を持って下さった方は、下記までご連絡下さい。
「翻訳道楽」の作品を読みたいというかたはサイト(http://homepage3.nifty.com/yonemaru/Douraku/Douraku.html)からご注文をどうぞ! いつでも大歓迎です!
宮澤洋司 (米丸@「翻訳道楽」)
YFA39148@nifty.com(「翻訳道楽」専用)