第4回読書会は満席のため締め切りました。次回以降の案内を優先的に送ってもらいたい方はkanmys_dk2011@yahoo.co.jpにご連絡ください。
唐突に秋が来ましたね。前回の大阪読書会は7月ですでにうだるような暑さでしたから、ずいぶんと長い夏でした。あの日はウェストレイク訳者の木村二郎さん、イヴァノヴィッチ訳者の細美遙子さんと、二大ゲストにご参加いただき、新メンバー、新世代もくわわって、先の2回につづいての満員御礼。2004年の”このミス第2位”『ストリート・キッズ』を巡って、またしても賑やかなおしゃべりが飛び交いました。
ええっと、手元のメモによりますと、ドン・ウィンズロウのデビュー作である課題書には、「とてもよくできた青春小説である」「ネタ・情・キャラの3拍子揃った小説である」「本好きの心をくすぐる小説である」「本好き(古書好き?)をハラハラさせちゃう小説である」「パーカーの『初秋』やディケンズの『大いなる遺産』や映画『ホームアローン』や、さらには筒井康隆や米沢穂信など、あれこれ引き比べたくなる小説である」「決してハードボイルドと銘打ってはならじ!な小説である」「こっそり師弟萌え小説と銘打ってもいいですか♪な小説である」「美味しいハンバーガーが無性に食べたくなってしまう小説である」などなど、自由気ままな評価の数々がくだされ、「好きです、これ!」という手放しの賛辞もたくさん贈られました。作中で語られる探偵テクのあれこれや、原題と邦題について、イギリスの食文化、ニールくんの女性の好みっていったいどうなのよ? なんて話題も出ましたね。サーファー探偵の新シリーズなど、他のウィンズロウ作品の読みどころについても読破した方々から情報がたくさん。お約束の時間切れで、尽きぬ話の続きは2次会へと持ち越されました。2次会のポテトにスペアリブにハンバーガー、つい頼みすぎてものすごい量に……(汗)あの後カロリー消費のため、節電モードで必死で汗をかく日々を過ごしたのはわたしだけではなかったはずです。
そんな感じでアウトプット型読書にすっかりハマっている大阪読書会。登録メンバーも30名を越え、このままじゃ3ヶ月に1度の会ではとてもおさまりきらないという贅沢な悩みが出て参りました。じゃ、どうするか? さらに大勢の皆さんにお楽しみいただくには、そりゃもう活動の場をガンガンひろげていくしかありません。ということで、ただいま新企画あれこれ@関西翻訳ミステリー読書会が発動中です。
一、読書会主催「飲み会」開催
はい、副題とかコンセプトとかアリマセン。たんなる「飲み会」です(笑)
MLメンバーの皆さんにお声掛けして、すでに第1回を開催いたしました。ゆるーい集まりながら、はじまれば話題はやはり本が中心で、アルコールも入ってテンションも高く、笑い転げているあいだにまたまた読みたい本が増えている、そんな集まりがとても楽しかったので、このまま定例化しようと考えています。
一、読書会主催「お茶会」開催
こちらはちょっとコンセプトあったりします。英国の雰囲気いっぱいの素敵なお店で、紅茶を片手にミステリを語ろうではありませんか、な感じのコンセプト。夜間の外出がキビシイ方のために、週末の午後の美味しく優雅な集まりです。この「お茶会」もMLメンバーで先日初回を開催いたしました。話題は本の話から、やがて仮面ライダー、イケメンヒーローたちへ……。「どこが優雅やねん!」というツッコミどころを作ってこその、われら関西人なのであります(笑)
一、初心者読書会(akaクリスティー読書会)
以前から企画にあがっていたのがこちらでした。「翻訳ミステリを読んだことがなくて」という方に、とくにご参加いただきたい読書会です。はじめて読む一冊ならなにがいいかな……やっぱり、クリスティー? てことで、まずはミステリの王道、アガサ・クリスティーを読みやすい新訳で楽しんでいただこうと、こちらは11月に第1回を予定しています。現在日程その他の調整中。上記お茶会と同じく、紅茶の香り漂う英国ムードたっぷりな会場をご用意いたしますので、案内をお待ちくださいね。初心者にかぎらず、達人もクリスティファンも英国ファンも、皆さんウェルカムです。
一、出張読書会
第3回読書会では福岡読書会に倣って手作りフライヤーの書店配布を試みました。ジュンク堂さんや田村書店さん、甲南大学や神戸大学の学生生協さんが、とてもこころよく承諾してくださいました(ご協力くださった皆様に感謝です!)。学生生協さんでは「出張いただけるなら場所の提供はできるかもしれませんよ」なんて有り難いお話も! すっかり嬉しくなった幹事メンバー、今後は出張読書会の企画やお世話にも乗り出したいと考えてます(いまも四国や淡路島からご参加いただいてることですし)。名古屋から広島あたりまで、日本海側なら福井から豊岡あたりまで、メンバーが集まれば、近畿一円どこへでも参りたいと思いますので、ぜひお声掛けくださいね。
その他、ゲストをお招きしてのトークイベントや、ミステリ短編の朗読会など、集まれば湧いてくる「やりたい企画」の数々、ひとつずつ実現できたらと思います。
第4回の読書会は10月28日(金)。課題書は『探偵術マニュアル』(ジュデダイア・ベリー著/黒原敏行訳/創元推理文庫)ですよ。詳細はコチラです。 お申し込みはお早めにどうぞ!