7月31日、東京都内でトークイベント「2012年夏休み・翻訳ミステリー・ブックガイド酒場」が開かれました。いつもと違って長い休みをとれる時期、バカンスの旅先などで読みたい本を30冊、厳選してリストにしてみました。

選者は書評七福神でもおなじみ川出正樹氏、編集者・永嶋俊一郎氏、当サイト管理人の杉江松恋です。トークの模様はいずれユーストリームでも視聴できるようになりますが(完全版は有料です)、まずはリストをすべてご紹介します。この夏の読書にご利用ください。また、もし夏の読書探偵作文コンクールで読みたい本を探しているという人がいたら、ちょっと背伸びをしてこんな本を読んでみるのもいいんじゃないでしょうか(☆が候補作。★が30選への採用作です)。

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【夏、アヂ〜!!】

※夏の暑さを小説でも体感。

★『ラグナ・ヒート』T・ジェファースン・パーカー(扶桑社文庫)

★『夏草の記憶』トマス・H・クック(文春文庫)

★『エンプティー・チェア』ジェフリー・ディーヴァー(文春文庫)


☆『ボーン・コレクター』ジェフリー・ディーヴァー(文春文庫)


★『消えた娘』クレイ・レイノルズ(新潮文庫)

☆『暴行』ライアン・デイヴィッド・ヤーン(新潮文庫)

★『熱波』エド・マクベイン(ハヤカワ文庫)

☆『火焔の鎖』ジム・ケリー(創元推理文庫)

☆『夏の稲妻』キース・ピータースン(創元推理文庫)

★『TOKYO YEAR ZERO』デイヴィッド・ピース(文藝春秋)

☆『クージョ』スティーヴン・キング(新潮文庫)

【リゾート地でミステリなバカンス】

※リゾート地に持っていくのに丁度いいミステリー。

☆『虚しき楽園』カール・ハイアセン(扶桑社文庫)


★『FLUSH』カール・ハイアセン(理論社)

★『悪夢のバカンス』シャーリー・コンラン(新潮文庫)


☆『ホテル・カリフォルニア』アラン・ラッセル(集英社文庫)

☆『はなれわざ』クリスチアナ・ブランド(ハヤカワ文庫)

☆『森を抜ける道』コリン・デクスター(ハヤカワ・ミステリ)

☆『サトリ』ドン・ウィンズロウ(早川書房)


★『シャドー81』ルシアン・ネイハム(ハヤカワ文庫)

☆『白昼の悪魔』アガサ・クリスティー(クリスティー文庫)

☆『ジョーズ』ピーター・ベンチリー(ハヤカワ文庫)

★『愛死』ダン・シモンズ(角川文庫)

★『熱病の木』ルース・レンデル(角川文庫)

【ひと夏の体験が僕たち/私たちを成長させた】

※夏の青春ミステリー。

☆『ボトムズ』ジョー・R・ランズデール(ハヤカワ文庫)

★『ダークライン』ジョー・R・ランズデール(ハヤカワ文庫)

★『源にふれろ』ケム・ナン(ハヤカワ文庫)

★『ねじれた文字、ねじれた路』トム・フランクリン(ハヤカワ・ミステリ)

★『ソフィー』ガイ・バート(創元推理文庫)

★『バスク、真夏の死』トレヴェニアン(角川文庫)

☆『愛おしい骨』キャロル・オコンネル(創元推理文庫)

☆『隣の家の少女』ジャック・ケッチャム(扶桑社文庫)

★『ハートレス』スティーヴン・P・コーエン(早川書房)

☆『解錠師』スティーヴン・ハミルトン(ハヤカワ・ミステリ)

【血の凍るような夏休み】

※夏休み、に注目してみました。

★『四年後の夏』パトリシア・カーロン(扶桑社文庫)

☆『サマー・オブ・ナイト』ダン・シモンズ(扶桑社文庫)


【オリンピック・サマー】

※夏らしいスポーツ・ミステリー。

★『カッティング・ルース』マイクル・Z・リューイン(理論社)


★『ウィンブルドン』ラッセル・ブラッドン(新潮文庫)

★『風に乗って』スチュアート・ウッズ(早川書房)

【どこか淋しい夏祭り】

※夏祭りの記憶とともに。

★『メリーゴーランドの誘惑』モーリス・ペリッセ(ハヤカワ・ミステリ)

【夏といえば海でしょう!】

★『絶海の訪問者』チャールズ・ウィリアムズ(扶桑社文庫)

☆『野蛮なやつら』ドン・ウィンズロウ(角川文庫)

【いやいや夏は山でしょう!】

★『トム・ゴードンに恋した少女』スティーヴン・キング(新潮文庫)

★『シャム双生児の秘密』エラリイ・クィーン(ハヤカワ文庫)

★『追われる男』ジェフリー・ハウスホールド(創元推理文庫)

『標的』ディック・フランシス(ハヤカワ文庫)

【青春18きっぷを持って】

★『無頼列車、南へ』ブラウン・メッグス(文春文庫)

★『荒野のホームズ、西へ行く』スティーヴ・ホッケンスミス(ハヤカワ・ミステリ)

★『T・S・スピヴェット君傑作集』ライフ・ラーセン(早川書房)

【長い休みはシリーズものに挑戦しよう!】

〈杉江松恋おすすめ〉クルト・ヴァランダー・シリーズ/ヘニング・マンケル(創元推理文庫)

〈川出正樹おすすめ〉キャシー・マロリー・シリーズ/キャロル・オコンネル(創元推理文庫)

〈永嶋俊一郎おすすめ〉競馬シリーズ/ディック・フランシス(ハヤカワ文庫)

【ところで2012年の上半期はどうだった? ベスト3】

〈杉江松恋の3冊@2012〉

『LAヴァイス』トマス・ピンチョン(新潮社)

『火焔の鎖』ジム・ケリー(創元推理文庫)

『罪悪』フェルディナンド・フォン・シーラッハ(東京創元社)

〈川出正樹の3冊@2012〉

『粛清』ソフィー・オクサネン(早川書房)

『吊るされた女』キャロル・オコンネル(創元推理文庫)

『湿地』アーナルデュル・インドリダソン(東京創元社)

〈永嶋俊一郎の3冊@2012〉

『解錠師』スティーヴン・ハミルトン(ハヤカワ・ミステリ)

『極北』マーカス・セロー(中央公論新社)

『暴行』ライアン・デイヴィッド・ヤーン(新潮文庫)