こんにちは。世界の本を翻訳出版するサウザンブックスです。
 
 ただいま、中世ドイツの修道院を舞台に繰り広げられるビール醸造にまつわるミステリー『ビールの魔術師』(原題:Der Bierzauberer)日本語翻訳出版を目指すクラウドファンディングを実施中です。2020年6月30日までのクラウドファンディング期間中は、オリジナルビールを楽しめる出版記念イベント、貴重な原書ドラフト本やドイツで作られたプロモーショングッズなど、お得で楽しいリターンをご用意していますので、この機会にぜひご参加ください!!

https://greenfunding.jp/thousandsofbooks/projects/3595
 

あらすじ
 ビール醸造所で働く語り手。ある時醸造所内で、机の引き出しに古い書物を発見する。読んでいくとそれはなんと13世紀から代々ビール醸造家に受け継がれてきた当時の醸造家による手記であった。

 13世紀のドイツ。貧しい農家の長男に生まれたニクラスは、お母さんと一緒にビール造りをするのが好きだった。もっとビールを造りたいと運よく修道院に入ることができ、一人前の醸造家になるべく修行を始める。当時ビール醸造技術が進んでいたヴァイエンシュテファン修道院、ザンクト・ガレン修道院へと移っていき、どんどんビール造りの腕を上げていくニクラス。だが行く先々には困難も待ち受けていた……。
 ある時ニクラスとの意見の食い違いが元で仲たがいし、ニクラスを逆恨みしどこまでも執拗に追い詰める幼なじみのベルンハルト。生涯をかけた2人の果し合いの行方は?
 中世ドイツのビール造り、中世の世界が垣間見られる、そして主人公ニクラスの波乱万丈な人生と運命をミステリータッチで描く小説。

 一部先読みや、人物相関図などクラウドファンディングの活動報告ページをごらんください。
https://greenfunding.jp/thousandsofbooks/projects/3595/activities

■著者ギュンター・テメスさんからのメッセージ■

 日本の皆さんこんにちは!
 私はギュンター・テメスといい、歴史小説の作家です。主にビールをテーマにした作品を書いています。処女作『Bierzauberer』がとうとう日本で出版の機会を得たことを、とても嬉しく、また誇らしく思っています。2008年に初版が出てから今日まで、中世のとあるビール醸造家を描いたこの物語はどんどんファンを増やしてきました。日本語訳が実現すれば、日本でも多くの方々に読んでいただけるだろうと期待しています。
 皆さん、ぜひハーンフルト出身の若い醸造家ニクラスが、当代きっての醸造家になるべく、中世ドイツを生き抜く様を追ってください。たちの悪い、強力なライバルに立ち向かい、戦うニクラスと一緒に熱くなってください。ニクラスが目標にたどり着くことができるのか、彼の人生を一緒に辿りましょう。
 もし今回のプロジェクトが成功すれば、シリーズ続編4作も日本での出版のチャンスができるのではと楽しみでもあります。15、17、19世紀のビール醸造の歴史が分かる面白いストーリーになっています。昔のビールレシピ、ホップやモルト、ビール純粋令、うまい醸造家そして下手な醸造家、ビールが有名な町、諸侯や王族などが登場しますが、混ぜ物をした粗悪なビールの話、そしてビールをめぐる殺人事件などの出来事も盛り込まれています。
 ビールにどっぷりと浸かった中世への旅をどうぞ楽しんでください。
 さあ、美味しいビールを注いで、『Bierzauberer』を開きましょう!

 プロースト、チアーズ、そして乾杯!

■著者について■


Günther Thömmes(ギュンター・テメス)
 1963年、ドイツアイフェル地方のビットブルク市生まれ。ディプロム・醸造マイスターとして、数十年間世界各国で主にビールに関わる仕事をし、のちに作家に転向。新聞、業界紙、書籍などにビールやビール醸造の歴史について多数の執筆に携わる。
 2008年、小説家としてデビュー。現在まで6冊の小説と短編ミステリー1冊を出版。
 既婚、息子一人。2002年からオーストリアの首都ウィーンに近いブルン・アム・ゲビルゲに在住。
 2009年より、ドイツ語圏の推理作家協会である「シンジケート(Syndikat)」会員。フリードリヒ・グラウザー賞(Glauser-Literaturpreis、毎年同協会が授与しているミステリー賞)の審査員を2度務める。
 2018年にはドイツ国営第二放送ZDFの番組でクイズチャンピオンになる。

■主な書評より■

 読む価値の十分にある、ビール醸造についての歴史小説。ビール醸造の歴史に興味を持つ人ならこの本を避けて通ることはできないだろう。ビール醸造についても包括的に描写されており、その当時のビール醸造家の仕事環境が生き生きとよみがえる。
 またそれぞれの舞台となる土地で当時の一般的・政治的状況がわかる要素も取り入れており、歴史物好きな読者にも⾯⽩い読み物となっている。さらに中世の人々の日常、特に修道院の内部を垣間⾒ることもできる。中世ファン、読書家のビール好きならこれは必読書である。
 ――histo-couch.de(歴史小説専門のオンラインショップ)(イェルク・キヤンスキー氏)
 
 贅沢に書かれた歴史小説
 ――『KRIMI』ドイツの推理・犯罪小説専門雑誌
 
 忠実に史実を調べ上げた歴史小説
 ――Literature.de:(ドイツの⽂学サイト)
 
 ビール醸造にまつわる、素晴らしい歴史小説。
 ビール好きなら同書をぜひ読むべきである。1000 年のビール醸造の歴史を堪能した後は、飲むビールの味わいも違ったものになるだろう。
 ――クリスツィアン・フォン・モントフォート氏 (ドイツアマゾンの Top-10 評論家)
 
 この本は、プロのビール醸造家・モルト製造家が書いた中世のビール醸造家についての歴史小説で、著者がテーマに最も精通していることは読んでみれば明らかだ。著者ギュンター・テメスは、読者を中世後期の世界へといざなう。そこは狂信と迷信が支配する(主人公ニクラスはこの2つに常に苦しめられる)、「進歩」は危険な⾔葉だ(現状のままでよい)、成功を得るものは特に危険にさらされる(悪魔と手をつないでいるのでは︖)教会の⼒は依然として大きいが、都市の⼒も増加していく(「都市の空気は⾃由にする」)、町の有⼒者たちは⼰の権⼒をできるだけ少数の(成功した)新参者たちとだけ分かち合おうとする、ペストやその他の疫病も変わらず存在する……。
 このはらはらさせる歴史小説は、読者に一方では中世へ、また一方ではビール醸造の世界を間近に⾒せてくれる。
 ――ヴォルフガング・ノイバッハー氏 (ドイツアマゾンの Top-10 評論家)


書名Der Bierzauberer
著者:Günther Thömmes(ギュンター・テメス)
発行国:ドイツ
発行年:2008年
ジャンル:フィクション・小説・ミステリー

■サウザンブックスについて■

 サウザンブックスは、言葉や文化の壁を越え、心に響く1冊を翻訳出版する出版社。世界には、面白い本や必要とされている本が多くありますが、翻訳出版は初期コストが嵩むため、ビジネスラインに乗りにくいという理由から、未翻訳のタイトルが本当に数多くあります。そこでサウザンブックスでは、これまでの仕組みだけでは翻訳出版できなかったそのような本を、クラウドファンディングを活用して先行予約を取ることで続々と出版しています。
公式サイト: http://thousandsofbooks.jp/
twitter: https://twitter.com/thousandsbooks
Facebook: https://www.facebook.com/thousandsbooks/
 
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