2023年2月10日(金)、第14回翻訳ミステリー大賞・予選委員会がオンラインにて開催されました。今年度の予選委員は、加賀山卓朗、上條ひろみ、白石朗、鈴木恵、田口俊樹の5名です(姓名50音順)。当日の委員会には、5名全員が出席しました。また、議事進行の公正を期すために、事務局の川出正樹、杉江松恋が議事立会人をつとめました。
会合では、まず出席者確認をもって予選委員会の成立を宣言したのち、2023年1月8日(日)に締め切られた予備投票結果について、立会人をふくめて全員で集計表を参照のうえ、以下の点の確認作業をおこないました。
・総投票は163名、有効票数は160。総投票作品は全66作。投票者の属性は、一般読者108、出版関係者13、翻訳者42でした(第11回より、予備投票の資格は「すべての翻訳ミステリー読者」となっています)。
※無効だった3票は対象外作品への投票です。全員で確認のうえ、無効票としました。
※投票対象となる作品は、2021年11月1日から2022年10月31日までに刊行された翻訳フィクション(奥付に準じます)という規定です。
次に、候補作5作を選定するにあたり、予備投票結果で得票数の多かった上位7作品について検討しました。
まず、得票数1位から3位までの3作品を最終候補作とすることに、委員が全員一致で賛成しました。残る2作品について予選委員による討議と投票がおこなわれ、結果として以下の5作品が選定されました。選定の際の投票では、立会人が集計と確認をおこないました。
なお、投票および選考スケジュールについては後日、あらためて話し合うこととしました。
決定した最終候補作5作(作品名50音順)は以下のとおりです。
・『彼女は水曜日に死んだ』(リチャード・ラング/吉野弘人訳)東京創元社
・『キュレーターの殺人』(M・W・クレイヴン/東野さやか訳)早川書房
・『辮髪のシャーロック・ホームズ』(莫理斯/舩山むつみ訳)文藝春秋
・『ポピーのためにできること』(ジャニス・ハレット/山田蘭訳)集英社文庫
・『われら闇より天を見る』(クリス・ウィタカー/鈴木恵訳)早川書房
今期予選委員会における上記以外の決定事項は以下のとおりです。
・本投票要項や公開開票式と贈賞式の詳細等については、決定次第、当サイトにて公表すること。
・予備投票で投票のあった全作品を近日中に当サイトにて公開すること。
■付記――鈴木恵予選委員は、自訳書に関する議論にはいっさい加わりませんでした。該当作については、立会人のもと、出席していた他の予選委員が責任をもって選定しました。
翻訳ミステリー大賞・予選委員会
●第十三回大賞受賞作
●第十二回大賞受賞作
●第十一回大賞受賞作
●第十回大賞受賞作
●第九回大賞受賞作
●第八回大賞受賞作
●第七回大賞受賞作
●第六回大賞受賞作
●第五回大賞受賞作
●第四回大賞受賞作
●第三回大賞受賞作
●第二回大賞受賞作
●第一回大賞受賞作