2020年1月19日に第1回の京都ノンジャンル読書会を開催いたしました。

 課題書は、『世界のかわいい本の街』(アレックス・ジョンソン著/井上舞訳/エクスナレッジ社刊)。訳者の井上舞さんを迎え、総勢6名というこじんまりとした読書会になりましたが、読書会初参加という方もいらっしゃるなか、みんな本好き、本屋好きということで、とても和やかな雰囲気で楽しい時間を過ごすことができました。

 まずは、この本のなかで、それぞれの好みの街は、というところから。けっこうみんなの好みが相通ずるものがあって(女子ばかりだったせいもあるのかな。男子の目線だったらどんなだったか気になるところ)、そういう意味でも盛り上がりました。著者のアレックスさんは、基金を集めて本屋さんをリサーチ、実際にそれぞれを旅して、写真も撮って、この本を完成させたそうですが、惜しむらくは、ヨーロッパが中心で、日本は神保町だけだったこと、それももうちょっといい写真が撮れただろうに、という掲載された写真にも少し不満がありました。

 そんななか、海外の本屋さんでは、本の定価に縛りがなく自由価格だとか、新刊本でも抱き合わせでセット売りしているとか、またタイの本屋さんで売られていた日本の小説などは、日本語タイトルはそのままで、タイ語のタイトルが添えられているとか、興味深い話も聞けました。

 訳にあたっては、本の装丁(写真の位置も大きさも原書どおりにする)に合わせてページ内に収めなくてはいけないところが大変だったけど、訳していてとても楽しかったそうです。

 その後の懇親会では、本屋の話のみならず、グラフィック・ノベルを始め、いろんな本の話題などで、話に大いに花が咲きました。

 少人数のスタートで不安もありましたが、参加してくださったみなさん、特に初めて来てくださった方々が、また参加したいと言ってくださったのが何よりの励みとなりました。次回の課題書を何にするか、ただいま鋭意検討中です。

 参加してくださったみなさん、有難うございました!