※おかげさまで満席となりました。現在2名の方にキャンセル待ちを頂いており、あと数名程度、キャンセル待ちをお受けいたします。(2月9日追記)

 女の友情を描いた作品というと、〈アンとダイアナ〉から〈チエちゃんとヒラメちゃん〉まで、洋の東西を問わず名作揃いですが、中国からまた新たな名作が加わりました。
 大阪読書会リニューアル第2回の課題本、『元年春之祭』です。

 舞台は前漢の時代(紀元前100年)、名家であるかん家が祭儀の準備におわれるなか、一族の娘である露申ろしんが豪族の娘の於陵葵おりょう・きと狩りをするところから物語は始まります。

 すぐさま雉を射抜いてみせ、さらにその博学ぶりも披露する葵に、狩りの腕でも学問でも太刀打ちできず、劣等感を感じる露申。一方、葵は葵で露申のような栄誉ある家に生まれたかったと嫉む心を隠せない。
 会ったばかりであるにもかかわらず、ふたりの心は互いに対する嫉妬と羨望が入りまじってかき乱れ、気がついたら露申は四年前に伯父一家で起きた凄惨な殺人事件の顛末を葵にうち明けてしまう。
 そして、葵と露申は新たな死体を発見する。四年前の事件とつながっているのか? 

 葵と露申がときに結びつき、ときに激しく反発しながら、事件の真相に迫る姿が一番の読みどころですが、本格ミステリーとしての謎解き要素もしっかり兼ね備えています。
 エラリー・クイーンなどでおなじみの「読者への挑戦状」が二度にわたって提示され、そのたびに意外な真実が照らし出されます。誰もが思わず息を呑む、最後に浮かびあがる犯人とその動機――

 女同士のもつれあう感情と、複雑に入り組んだ殺人事件。どちらの謎も解いてみたい! という冒険心あふれる貴方、ぜひ読書会に参加しませんか?
 また、いま話題のアジア・ミステリーを読んでみたいという方や、歴史ミステリーのファンの方も大歓迎。

 さらに、なんと今回は作者の陸秋槎さんが、ゲストとして参加してくれます!! 『元年春之祭』は「僕の青春そのもの」と、あとがきで書かれている陸さんに、みなさんも負けじと熱い思いや甘酸っぱい感想をどしどしぶつけてください。

 

開催日:2019年 3月9日(土)
時 間:14:30〜16:30(開場14:15)
課題書『元年春之祭』
    (陸秋槎 著/稲村文吾 訳/早川書房)
場 所:各鉄道会社の大阪駅、梅田駅等から5~15分以内のところ。
   (詳細は参加受付メールにてお知らせいたします)
    ※会場は食事禁止となっておりますので、ご注意ください。
    ※飲み物は可
参加費:500円(当日受付でお支払いください)
定 員:14名
懇親会:17:00から会場近くで予定。

申込方法
件名を「3/9大阪翻訳ミステリー読書会」とし、以下のフォーマットにて専用アドレス( osakamystery@gmail.com )までメールでお申込みください。

・お名前(本名フルネームまたは著訳者名):
・連絡先電話番号(携帯可):
・懇親会(会費4000円程度):参加 不参加 (どちらかを消してください)

※課題書(上記訳書)は各自でご用意いただき、必ず読了のうえ、ご参加ください。
※ハンドル名等での参加はご遠慮いただいております。必ずご本名、もしくは著訳者名でお申込みください。
※定員になり次第締め切り、その後はキャンセル待ちといたしますのでご了承ください。
※申し込みメール受信後48時間以内に受付メールをお送りします。送信後48時間以上経過しても受付メールが届かない場合、メールの受信設定を確認のうえ、再度、専用アドレスまでご連絡ください。

大阪翻訳ミステリー読書会世話人:信藤玲子(ツイッターアカウント@RNobuto)・松井章・上野真由